愛知県消防学校における外傷病院前救護教育について

愛知県では,平成19年7月に県下5か所の救命救急センターに搬送された外傷患者を対象に現場活動調査を行った。この現場活動調査により浮き彫りとなった不十分な傷病者評価および応急処置の遅延を補い,救急隊活動のさらなる向上と県下の交通死亡事故の減少を目指して,県消防学校教育の一環として外傷病院前救護教育を実施した。実施期間は平成20年から平成22年の3年間で,1日コースをのべ17回実施した。参加対象者は救急隊,消防隊および救助隊の隊長クラスならびに警察機動隊員とし,1日約36人とした。プログラムは外傷病院前救護ガイドライン(以下JPTECと略す)に準じるものの,受講生の背景を考慮して臨機応変に変更する...

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Veröffentlicht in:日本臨床救急医学会雑誌 2012/08/31, Vol.15(4), pp.519-522
Hauptverfasser: 稲垣, 和人, 日比野, 圭秀, 加納, 秀記, 稲田, 眞治, 市原, 利彦, 上山, 昌史, 鈴木, 伸行, 浅岡, 峰雄, 田中, 孝也, 北川, 喜己
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:愛知県では,平成19年7月に県下5か所の救命救急センターに搬送された外傷患者を対象に現場活動調査を行った。この現場活動調査により浮き彫りとなった不十分な傷病者評価および応急処置の遅延を補い,救急隊活動のさらなる向上と県下の交通死亡事故の減少を目指して,県消防学校教育の一環として外傷病院前救護教育を実施した。実施期間は平成20年から平成22年の3年間で,1日コースをのべ17回実施した。参加対象者は救急隊,消防隊および救助隊の隊長クラスならびに警察機動隊員とし,1日約36人とした。プログラムは外傷病院前救護ガイドライン(以下JPTECと略す)に準じるものの,受講生の背景を考慮して臨機応変に変更することを可能とした。JPTECなどの外傷教育には興味があるものの,参加には至らなかった多くの隊長クラスが参加したことで,所属を挙げての事前訓練となり継続訓練への足がかりとなった。
ISSN:1345-0581
2187-9001
DOI:10.11240/jsem.15.519