山口県宇部市におけるドクターカー運用の現状と内因性心肺停止患者に対する効果の検討

目的:山口県宇部市におけるドクターカー運用の現状を調査するとともに,有効性の評価の一環として内因性院外心肺停止(CPA)患者に対する有効性を検討する。対象と方法:2003年8月1日から2009年9月30日までの期間のドクターカー出動記録および診療記録からドクターカーの運用状況を調査した。また,同期間に当院へ搬送された内因性院外CPA患者の予後を,ドクターカー搬送群と救急隊搬送群で比較検討した。結果:対象期間中のドクターカー出動件数は469件であった。約半数はドクターカー非接触となっており,搬送例のうち36%は内因性CPA患者であった。 ドクターカー搬送群と救急隊搬送群の間で内因性CPA患者の予...

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Veröffentlicht in:日本臨床救急医学会雑誌 2012/06/30, Vol.15(3), pp.387-392
Hauptverfasser: 金田, 浩太郎, 細本, 翔, 宮内, 崇, 河村, 宜克, 小田, 泰崇, 笠岡, 俊志, 鶴田, 良介
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:山口県宇部市におけるドクターカー運用の現状を調査するとともに,有効性の評価の一環として内因性院外心肺停止(CPA)患者に対する有効性を検討する。対象と方法:2003年8月1日から2009年9月30日までの期間のドクターカー出動記録および診療記録からドクターカーの運用状況を調査した。また,同期間に当院へ搬送された内因性院外CPA患者の予後を,ドクターカー搬送群と救急隊搬送群で比較検討した。結果:対象期間中のドクターカー出動件数は469件であった。約半数はドクターカー非接触となっており,搬送例のうち36%は内因性CPA患者であった。 ドクターカー搬送群と救急隊搬送群の間で内因性CPA患者の予後に有意差は認められなかった。救急救命士の特定行為が拡大されるに従って,救急隊搬送群の予後は改善傾向であった。病院前救護体制は変化しており,定期的に運用方法を再検討する必要があると考えられた。
ISSN:1345-0581
2187-9001
DOI:10.11240/jsem.15.387