心停止時における高度な気道確保器具挿入が胸骨圧迫と換気の中断時間に与える影響: 大阪千里メディカルラリーにおける観察研究
目的:心停止時の高度な気道確保器具挿入が胸骨圧迫と換気の中断時間に与える影響を検証する。方法:大阪千里メディカルラリー(2006年~2009年)にて,70の競技チームを対象として観察研究を行った。気管挿管に関連した胸骨圧迫と換気の中断時間,挿管操作時間,換気中断時間延長の理由を検討した。結果:用手法にて気道を確保したテームに,胸骨圧迫や換気の中断はなかった。挿管確認時の胸骨圧迫中断時間中央値は2006年で13.1秒,2007年で6.3秒,2008年で6.4秒,2009年で8.3秒であった。一方,気管挿管に関連した換気中断時間総和の中央値は2006~2009年にて85秒に達した。挿管達成時に限っ...
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Veröffentlicht in: | 日本臨床救急医学会雑誌 2010/08/31, Vol.13(4), pp.517-524 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 目的:心停止時の高度な気道確保器具挿入が胸骨圧迫と換気の中断時間に与える影響を検証する。方法:大阪千里メディカルラリー(2006年~2009年)にて,70の競技チームを対象として観察研究を行った。気管挿管に関連した胸骨圧迫と換気の中断時間,挿管操作時間,換気中断時間延長の理由を検討した。結果:用手法にて気道を確保したテームに,胸骨圧迫や換気の中断はなかった。挿管確認時の胸骨圧迫中断時間中央値は2006年で13.1秒,2007年で6.3秒,2008年で6.4秒,2009年で8.3秒であった。一方,気管挿管に関連した換気中断時間総和の中央値は2006~2009年にて85秒に達した。挿管達成時に限った検討では,挿管操作時間が30秒未満であったものは72.3%であったが,換気中断時間が30秒未満であったものは8.5%のみであった。換気中断時間延長の最多理由は,換気再開の手順を1つずつ実施している場合であった。結語:2007年以降,胸骨圧迫中断時間の短縮が認められたが,換気中断時間の短縮は十分でなかった。 |
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ISSN: | 1345-0581 2187-9001 |
DOI: | 10.11240/jsem.13.517 |