医師が自ら運転する欧州型ドクターカー DMERC:Doctor driven Medical Emergency Response Carの運用4ヶ月報告

平成20年道交法施行令の改正により可能となった患者搬送機能のない乗用車型ドクターカーを,毎日24時間体制で運用し4ヶ月が経過した。4ヶ月間に107件の出場要請があり,出場途上キャンセル率は約21%であった。要請に至った病態としては,交通外傷,CPA,循環に問題があったもの,意識に問題があったものの順で多かった。要請がかかってから出場までに要した時間(要請出場時間)は全出場の平均が3.8分であったが,医師が自宅待機をしている場合は5.6分と遅延していた。出場してから現場に到着するまでの時間(出場現着時間)は,多治見市内への出場の場合,現場に直行できたときには5.1分であったが,現場が同定できず消...

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Veröffentlicht in:日本臨床救急医学会雑誌 2009/12/31, Vol.12(6), pp.558-563
Hauptverfasser: 間渕, 則文, 山田, 富雄, 山崎, 潤二, 稲垣, 雅昭, 松本, 卓也, 南, 仁哲, 三宅, 健太郎, 笹野, 寛, 田久, 浩志, 中川, 隆
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:平成20年道交法施行令の改正により可能となった患者搬送機能のない乗用車型ドクターカーを,毎日24時間体制で運用し4ヶ月が経過した。4ヶ月間に107件の出場要請があり,出場途上キャンセル率は約21%であった。要請に至った病態としては,交通外傷,CPA,循環に問題があったもの,意識に問題があったものの順で多かった。要請がかかってから出場までに要した時間(要請出場時間)は全出場の平均が3.8分であったが,医師が自宅待機をしている場合は5.6分と遅延していた。出場してから現場に到着するまでの時間(出場現着時間)は,多治見市内への出場の場合,現場に直行できたときには5.1分であったが,現場が同定できず消防誘導車と途上で合流して現場に向かった場合には9.8分を要していた。改善する点もいくつかはっきりしてきたが,運用開始初期としては出場件数,対象 疾患・病態,レスポンスタイムについてまず妥当な範囲で運用されていると考えられた。
ISSN:1345-0581
2187-9001
DOI:10.11240/jsem.12.558