東京都における高齢者熱中症患者重症化の特徴と背景因子

高齢者熱中症患者の重症度と関係する病院前での因子を明らかにする。平成17年に東京消防庁管下で救急搬送され,初診時に「熱中症」と診断された患者1,041名を対象とした。患者発生場所は,加齢とともに室内での発生割合が増加した。70歳以上の高齢者は約23%で,高齢者夫婦のみの世帯もしくは高齢者独居世帯が約64%を占めた。初診程度と関連する病院前での因子として,発生場所,脈拍異常および高齢者か否かについて評価すると,全年齢層では①高齢②頻脈である傷病者は,初診程度が「中等症・重症・重篤」になる確率が有意(p...

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Veröffentlicht in:日本臨床救急医学会雑誌 2009/06/30, Vol.12(3), pp.306-311
Hauptverfasser: 東, 栄一, 木下, 浩作, 山口, 順子, 古川, 力丸, 野田, 彰浩, 向山, 剛生, 櫻井, 淳, 雅楽川, 聡, 大井田, 隆, 丹正, 勝久
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:高齢者熱中症患者の重症度と関係する病院前での因子を明らかにする。平成17年に東京消防庁管下で救急搬送され,初診時に「熱中症」と診断された患者1,041名を対象とした。患者発生場所は,加齢とともに室内での発生割合が増加した。70歳以上の高齢者は約23%で,高齢者夫婦のみの世帯もしくは高齢者独居世帯が約64%を占めた。初診程度と関連する病院前での因子として,発生場所,脈拍異常および高齢者か否かについて評価すると,全年齢層では①高齢②頻脈である傷病者は,初診程度が「中等症・重症・重篤」になる確率が有意(p
ISSN:1345-0581
2187-9001
DOI:10.11240/jsem.12.306