八尾市における救急搬送件数増加の要因

目的:近年救急搬送件数の増加が社会的問題となっている。人尾市における実態と内容を分析し,問題点を明いかにすることを目的とした。対象および方法:平成13年から17年の5年間に入尾市消防本部管内で救急搬送された患者を対象とした。年次ごとの救急搬送人数の推移を病態別・重症度別。年齢層別に検討した。結果:救急搬送人数は経年的に増加しているが,急病と一般負傷における成人と高齢者とくに高齢者の軽症例の搬送が,人数および全救急搬送人数に対する割合ともに増加していた。考察および結論:八尾市においては独居もしくは高齢者のみの世帯が増加しており,このような社会状況から,軽症でも救急車を利用する高齢者が増加している...

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Veröffentlicht in:日本臨床救急医学会雑誌 2008/06/30, Vol.11(3), pp.278-285
Hauptverfasser: 岩井, 敦志, 堀端, 謙, 木村, 和哉
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:近年救急搬送件数の増加が社会的問題となっている。人尾市における実態と内容を分析し,問題点を明いかにすることを目的とした。対象および方法:平成13年から17年の5年間に入尾市消防本部管内で救急搬送された患者を対象とした。年次ごとの救急搬送人数の推移を病態別・重症度別。年齢層別に検討した。結果:救急搬送人数は経年的に増加しているが,急病と一般負傷における成人と高齢者とくに高齢者の軽症例の搬送が,人数および全救急搬送人数に対する割合ともに増加していた。考察および結論:八尾市においては独居もしくは高齢者のみの世帯が増加しており,このような社会状況から,軽症でも救急車を利用する高齢者が増加していることが近年の救急搬送件数増加の一因になっていると考えられた。成人に関しても,その後半1/3は高齢者と同様の状況におかれているものと思われた。
ISSN:1345-0581
2187-9001
DOI:10.11240/jsem.11.278