ナツメグ中毒の1例

自殺目的でナツメグを摂取した症例を経験したので報告する。症例は22歳の男性で,約20gのナツメグを摂取した。嘔吐,ふらつき,口渇感などの症状が出現し,不安となり救急車で当院に搬送された。来院時はやや不穏状態であったが,バイタルサインは血圧上昇と頻脈以外,特に問題はなかった。補液および活性炭の投与を行い,約11時間の経過で症状は消失し帰宅した。ナツメグは一般食品で,容易に手に入れることが可能であり,死亡例など重篤な経過をとる症例も報告されていることから,中毒物質として注意する必要があると思われる。...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本臨床救急医学会雑誌 2004/06/30, Vol.7(3), pp.271-273
Hauptverfasser: 原口, 愛, 高橋, 功, 森下, 由香, 南崎, 哲史, 早川, 達也
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:自殺目的でナツメグを摂取した症例を経験したので報告する。症例は22歳の男性で,約20gのナツメグを摂取した。嘔吐,ふらつき,口渇感などの症状が出現し,不安となり救急車で当院に搬送された。来院時はやや不穏状態であったが,バイタルサインは血圧上昇と頻脈以外,特に問題はなかった。補液および活性炭の投与を行い,約11時間の経過で症状は消失し帰宅した。ナツメグは一般食品で,容易に手に入れることが可能であり,死亡例など重篤な経過をとる症例も報告されていることから,中毒物質として注意する必要があると思われる。
ISSN:1345-0581
2187-9001
DOI:10.11240/jsem.7.271