食用藍藻Nostochopsts sp. に含まれるコリノイド化合物の特性

食用藍藻Nostochopsis sp. の総コリノイド含量は, ビタミンB12依存性大腸菌を用いた微生物学的定量法により140.6±16.2μg/100g乾燥重量であった. 検出されたコリノイド化合物がビタミンB12に由来するのか, ヒトに対して不活性なシュードビタミンB12に由来するのかを明らかにするために, 本食用藍藻からコリノイド化合物を精製し, LC/ESI-MS/MSクロマトグラムにより分析した. その結果, 主要なコリノイド化合物としてシュードビタミンB12(97.4±11.8g/100g乾燥重量)が, マイナーな化合物としてビタミンB12(43.2±6.0μg/100g)が含ま...

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Veröffentlicht in:日本栄養・食糧学会誌 2012-04, Vol.65 (2), p.85-85
Hauptverfasser: 橋本恵利, 薮田行哲, 竹中重雄, 山口裕司, 竹中裕行, 渡辺文雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:食用藍藻Nostochopsis sp. の総コリノイド含量は, ビタミンB12依存性大腸菌を用いた微生物学的定量法により140.6±16.2μg/100g乾燥重量であった. 検出されたコリノイド化合物がビタミンB12に由来するのか, ヒトに対して不活性なシュードビタミンB12に由来するのかを明らかにするために, 本食用藍藻からコリノイド化合物を精製し, LC/ESI-MS/MSクロマトグラムにより分析した. その結果, 主要なコリノイド化合物としてシュードビタミンB12(97.4±11.8g/100g乾燥重量)が, マイナーな化合物としてビタミンB12(43.2±6.0μg/100g)が含まれていた. ビタミンB12を5μg/L培地に添加することでビタミンB12強化藍藻の調製を試みた結果, 著しくビタミンB12含量(254.8±17.6μg/100g乾燥重量)が増加した.
ISSN:0287-3516