ラットにおける食餌たんぱく質含量とトレーニングが成長と栄養状態に及ぼす影響(p.177-184)
本研究では, トレーニングと異なる蛋白摂取レベルが成長と栄養状態に及ぼす効果を若いラットを用いて検討した. 新生児のWistarラット48匹を運動群(1h/d, 5d/wk, 4wk)非運動群(対照群)に分けた. また, 各群を14%, 21%および28%たんぱく質摂取群に分けた. 実験最終日にすべてのラットを安楽死させ, proteoglycan合成, IGF-Iおよびフェニルアラニン投与法による総RNAとたんぱく合成の分析を行った. その結果, トレーニングに伴う食餌たんぱく質摂取量の増加が, 筋肉の成長とたんぱく質合成を促進する作用は認められなかった. また, 軟骨と骨の成長は, たんぱ...
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Veröffentlicht in: | 日本栄養・食糧学会誌 2010, Vol.63 (4), p.170-170 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本研究では, トレーニングと異なる蛋白摂取レベルが成長と栄養状態に及ぼす効果を若いラットを用いて検討した. 新生児のWistarラット48匹を運動群(1h/d, 5d/wk, 4wk)非運動群(対照群)に分けた. また, 各群を14%, 21%および28%たんぱく質摂取群に分けた. 実験最終日にすべてのラットを安楽死させ, proteoglycan合成, IGF-Iおよびフェニルアラニン投与法による総RNAとたんぱく合成の分析を行った. その結果, トレーニングに伴う食餌たんぱく質摂取量の増加が, 筋肉の成長とたんぱく質合成を促進する作用は認められなかった. また, 軟骨と骨の成長は, たんぱく質摂取量が少ないか多いかによって悪化することが明らかになった. このことより, 運動に伴う食餌たんぱく質摂取量の増加は, 組織たんぱく質合成と筋肉量増大を促進しないことを意味する. さらに, 低たんぱく質摂取と運動の組み合わせは, 成長期の動物においては, 骨発達に望ましくなかった. |
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ISSN: | 0287-3516 |