リセドロネートが卵巣摘出ラットの海綿骨と皮質骨の骨量および骨強度に及ぼす効果 -アルファカルシドールとの比較- (p.393-401)

目的:本研究の目的は, リセドロネート(RIS)とアルファカルシドール(ALF)が卵巣摘出ラットの海綿骨と皮質骨の骨量および骨強度に及ぼす効果について比較検討することである. 材料および方法:7ヵ月齢のSprague-Dawleyラット40匹を無作為に以下の6群に分けた. すなわち偽手術群, 卵巣摘出(OVX)群, OVX+RIS投与(0.1, 1.0, または2.5mg/kg/日, 経口)群およびOVX+ALF投与(0.5μg/kg/日, 経口)群である. 8週間の実験終了後, 脛骨近位部二次海綿骨領域および骨幹部皮質骨の骨形態計測と大腿骨遠位部および骨幹部の力学試験を行った. 結果:RIS...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本栄養・食糧学会誌 2007, Vol.60 (1), p.61-61
Hauptverfasser: 岩本 潤, 関あずさ, 竹田 毅, 佐藤能啓, 山田治基, James K. Yeh
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:本研究の目的は, リセドロネート(RIS)とアルファカルシドール(ALF)が卵巣摘出ラットの海綿骨と皮質骨の骨量および骨強度に及ぼす効果について比較検討することである. 材料および方法:7ヵ月齢のSprague-Dawleyラット40匹を無作為に以下の6群に分けた. すなわち偽手術群, 卵巣摘出(OVX)群, OVX+RIS投与(0.1, 1.0, または2.5mg/kg/日, 経口)群およびOVX+ALF投与(0.5μg/kg/日, 経口)群である. 8週間の実験終了後, 脛骨近位部二次海綿骨領域および骨幹部皮質骨の骨形態計測と大腿骨遠位部および骨幹部の力学試験を行った. 結果:RIS投与は骨吸収と骨形成の増加の抑制によりOVXに伴う海綿骨量の減少を用量依存性に予防したが, 皮質骨量および大腿骨遠位部と骨幹部の最大破断力(骨強度)には有意な変化を与えなかった. 一方ALFは海綿骨では骨吸収の増加の抑制と骨形成の増加の緩和により海綿骨量を増加させ, また皮質骨では内外骨膜面の骨形成の増加と内骨膜面の骨吸収の増加の抑制により皮質骨量を増加させた. さらにALFは大腿骨遠位部と骨幹部の最大破断力(骨強度)を増加させた. 結論:RISとALFが卵巣摘出ラットの海綿骨と皮質骨の骨量および骨強度に及ぼす効果に相違があることが示された.
ISSN:0287-3516