コエンザイムQ10とその(2Z)異性体のラットにおける経口,単回および4週間反復投与における比較毒性研究(p.9-20)
コエンザイムQ10(CoQ10)はミトコンドリアにおいて電子伝達物質として機能していることや, うっ血性心不全等の心臓疾患の改善効果があることが報告されている. その(2Z)異性体は, CoQ10の立体異性体の一つで, CoQ10側鎖のデカプレニル基の2位の二重結合がシスの配位をとる. 最初に工業生産されたCoQ10は有機合成品であったためこの異性体を少量含有しており, CoQ10の有効性も安全性も, この異性体を含有するCoQ10で確認されている. しかしながら, (2Z)異性体そのものの安全性に関する報告はなされていなかった. そこで, 我々は, CoQ10とその(2Z)異性体をラットに経...
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Veröffentlicht in: | 日本栄養・食糧学会誌 2006, Vol.59 (2), p.160-160 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | コエンザイムQ10(CoQ10)はミトコンドリアにおいて電子伝達物質として機能していることや, うっ血性心不全等の心臓疾患の改善効果があることが報告されている. その(2Z)異性体は, CoQ10の立体異性体の一つで, CoQ10側鎖のデカプレニル基の2位の二重結合がシスの配位をとる. 最初に工業生産されたCoQ10は有機合成品であったためこの異性体を少量含有しており, CoQ10の有効性も安全性も, この異性体を含有するCoQ10で確認されている. しかしながら, (2Z)異性体そのものの安全性に関する報告はなされていなかった. そこで, 我々は, CoQ10とその(2Z)異性体をラットに経口で, 単回(2,000mg/kg)および4週間反復(1,000mg/kg)投与し毒性学的特性の比較研究を行った. CoQ10とその(2Z)異性体は, 同等の毒性学的特性を示した. 以上より, CoQ10もその(2Z)異性体もラットに経口で単回および4週間反復投与した場合には毒性を示さないと結論された. |
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ISSN: | 0287-3516 |