Fischer-344, Sprague-DawleyおよびWistar系ラットでの鉄欠乏食摂取による組織重量, ヘモグロビン値および血中トリグリセリド値に対する影響の違い (p.359-366)
ラット系統間での鉄欠乏食摂取による影響の違いについて調べることを目的として, 3週齢のFischer-344(FC), Sprangue-Dawley(SD)およびWister(WT)系ラットを用い, ヘモグロビン(Hb)値, ヘマトクリット(Hct)値, 血清鉄濃度, 体重増加および臓器重量を指標として検討を行った. FCラットのHb値(14g/100mL)はSD(10)およびWT(10)ラットに比べ, 試験開始時に高い値を示した. FCラットでは, 33日間の鉄欠乏食(8mg/kg, ID)摂取後のHb値が鉄正常食(50mg/kg, IA)摂取後のHb値に比べ有意に低値を示したが, 低下の...
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Veröffentlicht in: | 日本栄養・食糧学会誌 1999, Vol.52 (4), p.243-243 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ラット系統間での鉄欠乏食摂取による影響の違いについて調べることを目的として, 3週齢のFischer-344(FC), Sprangue-Dawley(SD)およびWister(WT)系ラットを用い, ヘモグロビン(Hb)値, ヘマトクリット(Hct)値, 血清鉄濃度, 体重増加および臓器重量を指標として検討を行った. FCラットのHb値(14g/100mL)はSD(10)およびWT(10)ラットに比べ, 試験開始時に高い値を示した. FCラットでは, 33日間の鉄欠乏食(8mg/kg, ID)摂取後のHb値が鉄正常食(50mg/kg, IA)摂取後のHb値に比べ有意に低値を示したが, 低下の程度(正常食摂取ラットとの相対値)は, SDおよびWTに比べ穏やかであった. この傾向はHct値および血清鉄濃度でも同様であった. 血中トリグセライド値はID食摂取により有意に増加した. 増加の程度はラットの系統で違いが認められ, FCラットの相対値(119%)がSD(328%)およびWT(394%)ラットに比べ低値であった. 一方, 後腹壁脂肪重量は全ての系統で, ID食摂取により低下したが, SDラットでの変化が最も大きかった. 以上の結果から, 鉄欠乏食摂取による影響は系統により違い, 成長速度の遅いFCラットは影響を受けにくいことが明らかになった. |
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ISSN: | 0287-3516 |