ビタミンB6要求量に影響する食餌タンパク質(p.37-45)

ビタミンB6要求量に対する食餌タンパク質含量の影響をみるために, 20%または70%カゼイン食でさまざまな量のビタミンB6を含む食餌でラットを飼育し, 組織中のB6含量とB6酵素活性を測定し, 次のような結果を得た. 肝臓中のB6含量からみた場合, 20%カゼイン食ではキログラム当り1.45mgのピリドキシンを含む餌で, また70%カゼイン食では2.90mgピリドキシンを含む餌で, ほぼ充分とみなされた. 一方, B6酵素活性を指標としたときには, 20%, 70%カゼイン食とも, それぞれ上記のほぼ2倍量を必要とすることを観察した. 以上より, これまで報告されてきたように, 高タンパク質食...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本栄養・食糧学会誌 1998, Vol.51 (2), p.113-113
Hauptverfasser: 岡田美津子, 渋谷まゆみ, 赤沢智子, 撫養ひとみ, 村上陽子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:ビタミンB6要求量に対する食餌タンパク質含量の影響をみるために, 20%または70%カゼイン食でさまざまな量のビタミンB6を含む食餌でラットを飼育し, 組織中のB6含量とB6酵素活性を測定し, 次のような結果を得た. 肝臓中のB6含量からみた場合, 20%カゼイン食ではキログラム当り1.45mgのピリドキシンを含む餌で, また70%カゼイン食では2.90mgピリドキシンを含む餌で, ほぼ充分とみなされた. 一方, B6酵素活性を指標としたときには, 20%, 70%カゼイン食とも, それぞれ上記のほぼ2倍量を必要とすることを観察した. 以上より, これまで報告されてきたように, 高タンパク質食摂取時により多くのビタミンB6を必要とすることが, 上記の観点からも明らかになった.
ISSN:0287-3516