急性胃粘膜病変に及ぼすおから発酵物由来抗酸化物質の抑制効果
ラットに実験的水浸拘束ストレスを負荷し, 急性胃粘膜病変モデルを作製した. このモデルに対しておから発酵物由来の抗酸化物(NTX)を用いて経口および皮下注射による投与を行い, NTXの抗酸化作用による胃粘膜病変に及ぼす影響を検討した. NTXはストレス負荷を与える7日前から経口投与した群と負荷の2時間前に皮下注射による投与を行った群に分け, 他にα-トコフェロールの経口投与による群とcontro1群の4群に分けて実験を開始した. ストレス負荷を経時的に与えた後の胃粘膜の病変部の総面積と胃粘膜の過酸化脂質(TBARS), プロスタグランディン(PG)およびヒアルロン酸量(HA)を測定した. NT...
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Veröffentlicht in: | 日本栄養・食糧学会誌 1996, Vol.49 (4), p.223-223 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ラットに実験的水浸拘束ストレスを負荷し, 急性胃粘膜病変モデルを作製した. このモデルに対しておから発酵物由来の抗酸化物(NTX)を用いて経口および皮下注射による投与を行い, NTXの抗酸化作用による胃粘膜病変に及ぼす影響を検討した. NTXはストレス負荷を与える7日前から経口投与した群と負荷の2時間前に皮下注射による投与を行った群に分け, 他にα-トコフェロールの経口投与による群とcontro1群の4群に分けて実験を開始した. ストレス負荷を経時的に与えた後の胃粘膜の病変部の総面積と胃粘膜の過酸化脂質(TBARS), プロスタグランディン(PG)およびヒアルロン酸量(HA)を測定した. NTX投与により, 胃粘膜病変はcontrol群と比較して軽度で, 出血性びらんも少なかった. また, TBARS値の減少およびPGE2の増加が認められ, HAに変化は認められなかった. 以上の結果から, ストレス負荷によって発生される活性酸素やブリーラジカルがNTXによって捕捉され, 胃粘膜病変の出現が抑制されたと考えられた. |
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ISSN: | 0287-3516 |