Note 雌カエルの7,12-Dimethylbenz(a)-anthracene誘発肝がんに対するキャベツの化学予防効果

カエル(Bufo viridis)に5mgの7, 12-Dimethylbenz(a)-anthracene(DMBA)を1週間に3回投与すると100匹中29匹に肝細胞がんが誘発された. これに対して1mlまたは2mlのキャベツ食を毎日12週間(発がん物質投与の3時間前)与えると, それぞれ100匹中15または12匹が発がんし, がん発生数が減少した. しかし, 発がん物質投与の3時間後に与えると100匹中27匹が発がんし, 効果がなかった. オリーブ油のみ, あるいはキャベツ食のみを与えたカエルでは発がんは認められなかった. これらの結果から, キャベツ食はカエルの肝がんに対してイニシエイシ...

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本栄養・食糧学会誌 1995, Vol.48 (3), p.243-243
Hauptverfasser: Ismail SADEK, Fatma ABDEL-SALAM, Khalid AL-QATTAN
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:カエル(Bufo viridis)に5mgの7, 12-Dimethylbenz(a)-anthracene(DMBA)を1週間に3回投与すると100匹中29匹に肝細胞がんが誘発された. これに対して1mlまたは2mlのキャベツ食を毎日12週間(発がん物質投与の3時間前)与えると, それぞれ100匹中15または12匹が発がんし, がん発生数が減少した. しかし, 発がん物質投与の3時間後に与えると100匹中27匹が発がんし, 効果がなかった. オリーブ油のみ, あるいはキャベツ食のみを与えたカエルでは発がんは認められなかった. これらの結果から, キャベツ食はカエルの肝がんに対してイニシエイションの段階で与えると抑止効果があることが判明した.
ISSN:0287-3516