モルモットの皮脂過酸化に及ぼすパーム油カロチンの抗酸化作用 -化学発光(CL)-HPLC法による評価-(p.315-324)
紫外線照射で亢進する皮膚脂質過酸化に対する, パーム油カロチンの摂取効果をモルモットを用いて調べた. モルモットを3群に分け, 飲料水にパーム油カロチン, またはβ-カロチンを0.05%添加し乳化したもの, あるいは乳化剤のみ添加したものをそれぞれ自由摂取させた. 12週間カロチンを摂取させた後, 背部を剃毛し, 紫外線を照射した. 皮膚スクワレンの過酸化は化学発光(CL)-HPLC法で定量的に分析した. カロチン摂取モルモットでは, 皮膚にカロチン未摂取モルモットより多量のカロチンの蓄積がみられた. 紫外線照射によるモルモットの皮脂スクワレンハイドロペルオキシドの増加は, カロチン投与により...
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Veröffentlicht in: | 日本栄養・食糧学会誌 1994, Vol.47 (6), p.453-454 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 紫外線照射で亢進する皮膚脂質過酸化に対する, パーム油カロチンの摂取効果をモルモットを用いて調べた. モルモットを3群に分け, 飲料水にパーム油カロチン, またはβ-カロチンを0.05%添加し乳化したもの, あるいは乳化剤のみ添加したものをそれぞれ自由摂取させた. 12週間カロチンを摂取させた後, 背部を剃毛し, 紫外線を照射した. 皮膚スクワレンの過酸化は化学発光(CL)-HPLC法で定量的に分析した. カロチン摂取モルモットでは, 皮膚にカロチン未摂取モルモットより多量のカロチンの蓄積がみられた. 紫外線照射によるモルモットの皮脂スクワレンハイドロペルオキシドの増加は, カロチン投与により, とくに紫外線照射直後で顕著に抑制された. 皮膚の蓄積カロチン量とスクワレン過酸化率の間には負の相関が認められた. パーム油カロチンの経口摂取は, 紫外線で誘発される皮脂スクワレンの過酸化を効果的に防止しうるといえた. |
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ISSN: | 0287-3516 |