ヘアレスマウスの皮脂過酸化に及ぼすパーム油カロチン摂取の影響(p.303-314)

カロチノイドの脂質過酸化抑制作用について, 紫外線影響を受けやすい皮膚での抗酸化に着目し, 天然カロチノイドであるパーム油カロチン(α-カロチン30%, β-カロチン60%, その他のカロチノイド10%)の摂取による抗酸化効果を調べた. ヘアレスマウスに乳化したパーム油カロチンあるいはβ-カロチンをそれぞれ飲料水に0.005%添加し, 15週間自由摂取させた. 対照群には乳化剤のみを添加した飲料水を与えた. カロチンを摂取させたヘアレスマウスの背部に紫外線を照射し, 皮膚中の蓄積カロチン量をHPLCで, 脂質過酸化の程度をTBA法で調べた. カロチン摂取により皮膚中のカロチン量は増大し, TB...

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Veröffentlicht in:日本栄養・食糧学会誌 1994, Vol.47 (6), p.453-453
Hauptverfasser: 染矢慶太, 戸塚由華, 村越倫明, 北濃浩一, 宮澤陽夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:カロチノイドの脂質過酸化抑制作用について, 紫外線影響を受けやすい皮膚での抗酸化に着目し, 天然カロチノイドであるパーム油カロチン(α-カロチン30%, β-カロチン60%, その他のカロチノイド10%)の摂取による抗酸化効果を調べた. ヘアレスマウスに乳化したパーム油カロチンあるいはβ-カロチンをそれぞれ飲料水に0.005%添加し, 15週間自由摂取させた. 対照群には乳化剤のみを添加した飲料水を与えた. カロチンを摂取させたヘアレスマウスの背部に紫外線を照射し, 皮膚中の蓄積カロチン量をHPLCで, 脂質過酸化の程度をTBA法で調べた. カロチン摂取により皮膚中のカロチン量は増大し, TBA値で評価した皮膚脂質過酸化の抑制効果はパーム油カロチンの方がβ-カロチンより大きかった. 紫外線の照射で皮膚中のカロチン量はいったん減少したが, 照射後徐々に回復し, その回復速度はパーム油カロチンの方がβ-カロチンのみを摂取させたときより大きかった.
ISSN:0287-3516