アポリポタンパクAIIと肥満度(BMI)との関係に及ぼす飲酒習慣の影響(p-235-242)
飲酒の血清脂質値に及ぼす影響は, その摂取頻度および摂取量により異なることが知られている. 喫煙, 運動および肥満度(BMI)などの因子が, 血液中のHDLコレステロール, HDLコレステロール/総コレステロール比(%HDL-C), アポリポタンパクAI(アポAI)およびアポリポタンパクAII(アポAII)に及ぼす影響について, 飲酒習慣ごとに検討を行った. 対象は495人の通信産業に従事する健康な成人男性で, 飲酒頻度により, 非飲酒群(28人), 週当り1回飲酒群(78人), 週当り2-5回飲酒群(245人)および週当り6-7回飲酒群(144人)の4群に分類した. 群ごとに多変量解析を行っ...
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Veröffentlicht in: | 日本栄養・食糧学会誌 1993, Vol.46 (5), p.439-440 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 飲酒の血清脂質値に及ぼす影響は, その摂取頻度および摂取量により異なることが知られている. 喫煙, 運動および肥満度(BMI)などの因子が, 血液中のHDLコレステロール, HDLコレステロール/総コレステロール比(%HDL-C), アポリポタンパクAI(アポAI)およびアポリポタンパクAII(アポAII)に及ぼす影響について, 飲酒習慣ごとに検討を行った. 対象は495人の通信産業に従事する健康な成人男性で, 飲酒頻度により, 非飲酒群(28人), 週当り1回飲酒群(78人), 週当り2-5回飲酒群(245人)および週当り6-7回飲酒群(144人)の4群に分類した. 群ごとに多変量解析を行った結果, %HDL-CおよびアポAIは, 飲酒頻度にかかわらず, 肥満度(BMI)と負の相関を示した. 一方, アポAIIは非飲酒群においてのみ, 肥満度(BMI)との間に正の相関関係が認められた. これまでアポリポタンパクAIIと肥満度(BMI)の間には一致した見解が得られていなかったが, この関係が飲酒により影響されることが原因であると考えられた. |
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ISSN: | 0287-3516 |