妊娠ラットにおける全卵タンパク質の正味タンパク質利用効率について(p.501-510)
われわれが測定した妊娠および非妊娠ラットの不可避窒素損失量値を用い, 諸種レベルにおける全卵タンパク質のNPUを求めた. 妊娠および非妊娠ラット(1群5-9匹)に1, 3, 6, 10および20%全卵タンパク質を含む食餌を21日間自由に与え, その際の窒素出納値からNPUを算出した. その結果, 妊娠ラット, 対照ラットともに窒素蓄積は飼料タンパク質レベルの増加にともない増加するが, その増加量は6%タンパク質レベルまでは両群間に差はなく, これ以上のタンパクレベルでは妊娠群が非妊娠群より高いことがわかった. 一方両群ラットのNPUは食タンパク質レベルの上昇とともに低下し, 1%食103, 7...
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Veröffentlicht in: | 日本栄養・食糧学会誌 1993, Vol.46 (2), p.191-191 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | われわれが測定した妊娠および非妊娠ラットの不可避窒素損失量値を用い, 諸種レベルにおける全卵タンパク質のNPUを求めた. 妊娠および非妊娠ラット(1群5-9匹)に1, 3, 6, 10および20%全卵タンパク質を含む食餌を21日間自由に与え, その際の窒素出納値からNPUを算出した. その結果, 妊娠ラット, 対照ラットともに窒素蓄積は飼料タンパク質レベルの増加にともない増加するが, その増加量は6%タンパク質レベルまでは両群間に差はなく, これ以上のタンパクレベルでは妊娠群が非妊娠群より高いことがわかった. 一方両群ラットのNPUは食タンパク質レベルの上昇とともに低下し, 1%食103, 79, 3%食99, 77, 6%食78, 71, 10%食66, 58および20%食46, 42であった. 摂取窒素とNPU間の回帰式を用い, 同一窒素摂取量におけるNPUを求め妊娠, 非妊娠ラットについて比較すると, 前者は後者に比し15-20%高いことが明らかとなった. 妊娠時にタンパク質の利用効率が改善される理由および動物の値を人体へ外挿する際の問題点について論議した. |
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ISSN: | 0287-3516 |