クエン酸鉄アンモニウムとビタミンCによる鉄欠乏性貧血の改善, および有酸素運動の影響(p.161-171)

781名の女子大生のうち, 41名に鉄欠乏性貧血, 209名に潜在性鉄欠乏, 3名にその他の貧血がみられ, 528名が正常であった. 鉄欠乏性貧血者および, 強度の潜在性鉄欠乏者の中から募集した54名のボランティアをランダムに次の4群に分けた. 9週間の実験期間にわたり, IおよびIII群は500mgのビタミンCを毎日摂取, IIおよびIV群はクエン酸鉄アンモニウム(FeAC:鉄として6mg)と500mgのビタミンCを毎日摂取, またIおよびII群には50%VO2maxの強度で有酸素運動を負荷した. 統計的有意差がIII/IV群間のフェリチン, II/III群間およびIII/IV群間のヘマトク...

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Veröffentlicht in:日本栄養・食糧学会誌 1991, Vol.44 (4), p.318-318
Hauptverfasser: 谷口巳佐子, 今村英夫, 城田知子, 岡松洋, 藤井康弘, 戸羽正道, 橋本文雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:781名の女子大生のうち, 41名に鉄欠乏性貧血, 209名に潜在性鉄欠乏, 3名にその他の貧血がみられ, 528名が正常であった. 鉄欠乏性貧血者および, 強度の潜在性鉄欠乏者の中から募集した54名のボランティアをランダムに次の4群に分けた. 9週間の実験期間にわたり, IおよびIII群は500mgのビタミンCを毎日摂取, IIおよびIV群はクエン酸鉄アンモニウム(FeAC:鉄として6mg)と500mgのビタミンCを毎日摂取, またIおよびII群には50%VO2maxの強度で有酸素運動を負荷した. 統計的有意差がIII/IV群間のフェリチン, II/III群間およびIII/IV群間のヘマトクリット, I/H, I/IVおよびIII/IV群間の網状赤血球においてみられた. IIおよびIV群では前値に対し, ヘモグロビン, その他鉄関連パラメータが正常化する傾向がみられた. VO2maxは鉄摂取の有無に関わらず, IおよびII群で上昇したが, II群のほうがI群よりもその上昇は大きかった.
ISSN:0287-3516