BrCN酸化法によるチアミン定量の条件(p.543-552)

パームチットカラム処理やブタノール抽出を省略したチアミンの定量をHPLCにて行う場合の最適酸化条件を検討した. その結果BrCN量は蛍光収量に対して一定の影響を持つことが明らかとなり, とくに相対蛍光比較による定量ではなく絶対蛍光定量を試みるときはBrCN量を最適化することが非常に重要であることがわかった. 最適BrCN濃度はB1とTPPの同時定量:の場合0.23-0.24Mで, 従来のBrCN(0.11M)では不充分なので濃縮BrCN(1.8M)を導入した. 市販CNBrの溶液の場合は最適濃度は0.04Mで, 蛍光収率も濃縮BrCNに比べて低かった. ビタミンC含有試料の場合, BrCNを増...

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Veröffentlicht in:日本栄養・食糧学会誌 1989, Vol.42 (2), p.198-198
Hauptverfasser: 西宗高弘, 伊藤真一, 阿部光子, 木本光明, 林良ニ
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:パームチットカラム処理やブタノール抽出を省略したチアミンの定量をHPLCにて行う場合の最適酸化条件を検討した. その結果BrCN量は蛍光収量に対して一定の影響を持つことが明らかとなり, とくに相対蛍光比較による定量ではなく絶対蛍光定量を試みるときはBrCN量を最適化することが非常に重要であることがわかった. 最適BrCN濃度はB1とTPPの同時定量:の場合0.23-0.24Mで, 従来のBrCN(0.11M)では不充分なので濃縮BrCN(1.8M)を導入した. 市販CNBrの溶液の場合は最適濃度は0.04Mで, 蛍光収率も濃縮BrCNに比べて低かった. ビタミンC含有試料の場合, BrCNを増しても蛍光収率は改善せず, 段階希釈検液の蛍光強度から外挿して阻害率0の蛍光強度を推定した.
ISSN:0287-3516