糖尿病ラットおよび糖尿病患者に及ぼすアスパルテームの影響(p.533~540)

糖尿病ラットおよびインスリン非依存性糖尿病患者において, 人工甘味料アスパルテーム(APM:L-aspartyl-L-phenylalanine methyl ester)の血糖値, 血中インスリン値(IRI)に及ぼす影響を検討した. ストレプトゾトシン糖尿病ラットに, ブドウ糖150mg/100g体重および甘味閾値において等価なAPM0.45mg/100g体重を経口投与したが, 血糖値, IRIとも有意の変化を示さなかった. その結果をもとに, 糖尿病患者に対し75gブドウ糖負荷試験および甘味閾値において等価なAPM225mgを経口投与し, 経時的に血糖値, IRIを測定したが, APM投与...

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Veröffentlicht in:日本栄養・食糧学会誌 1986, Vol.39 (1), p.72-72
Hauptverfasser: 繁田浩史, 吉田俊秀, 中井雅彦, 森裕, 狩野康之, 西岡均, 梶山静夫, 北川良裕, 金綱隆弘, 近藤元治, 大槻暁子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:糖尿病ラットおよびインスリン非依存性糖尿病患者において, 人工甘味料アスパルテーム(APM:L-aspartyl-L-phenylalanine methyl ester)の血糖値, 血中インスリン値(IRI)に及ぼす影響を検討した. ストレプトゾトシン糖尿病ラットに, ブドウ糖150mg/100g体重および甘味閾値において等価なAPM0.45mg/100g体重を経口投与したが, 血糖値, IRIとも有意の変化を示さなかった. その結果をもとに, 糖尿病患者に対し75gブドウ糖負荷試験および甘味閾値において等価なAPM225mgを経口投与し, 経時的に血糖値, IRIを測定したが, APM投与はそれらに有意な影響を及ぼさなかった. また, 糖尿病患者に調味料としてAPM24~48mg/day, 3日間投与およびAPM240mgで調味した間食を投与し, 翌日の空腹時血糖を測定したが有意の変化は認めなかった. 以上より, APMは血糖コントロールに影響することなく, 糖尿病患者にも使用可能と考えられた.
ISSN:0287-3516