膵臓外分泌と胆汁分泌に対する難消化性多糖類の影響(p.515~523)
本研究は, 粘性のある難消化性多糖類の膵臓外分泌と胆汁分泌に対する影響を明らかにする目的で行なった. 実験にはSprague-Dawley系雄ラット(5週齢に), 繊維を含まない飼料をコントロールとして, 難消化性多糖類(寒天, κ-カラギニン, アルギン酸ナトリウム, コンニャクマンナン)を5%含む飼料を投与した. 一夜絶食後, 4gの飼料を1時間投与し, ただちに麻酔下に総胆管からの分泌液を採取した. 2週間実験飼料で飼育後の膵, 胆汁分泌は, アルギン酸ナトリウムとコンニャクマンナンで亢進がみられた. しかし, コントロールの飼料で飼育後, 実験飼料4gを1回だけ投与した場合には分泌亢進...
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Veröffentlicht in: | 日本栄養・食糧学会誌 1985, Vol.38 (2), p.140-140 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本研究は, 粘性のある難消化性多糖類の膵臓外分泌と胆汁分泌に対する影響を明らかにする目的で行なった. 実験にはSprague-Dawley系雄ラット(5週齢に), 繊維を含まない飼料をコントロールとして, 難消化性多糖類(寒天, κ-カラギニン, アルギン酸ナトリウム, コンニャクマンナン)を5%含む飼料を投与した. 一夜絶食後, 4gの飼料を1時間投与し, ただちに麻酔下に総胆管からの分泌液を採取した. 2週間実験飼料で飼育後の膵, 胆汁分泌は, アルギン酸ナトリウムとコンニャクマンナンで亢進がみられた. しかし, コントロールの飼料で飼育後, 実験飼料4gを1回だけ投与した場合には分泌亢進は観察されなかった. そこで, アルギン酸ナトリウムを投与した場合の実験飼料への適応を経時的にみると, 分泌液量, アミラーゼ, 総胆汁酸では7日以内に有意に上昇したが, プロテアーゼの有意な上昇は7日以降であった. |
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ISSN: | 0287-3516 |