栽培きのこPleurotus ostreatus中のNδ-acetyl-L-ornithineの同定と遊離アミノ酸類の定量(p.27~35)

栽培きのこPleurotus ostreatus(ひらたけ)の子実体中の遊離アミノ酸類を, 著者らの開発した系統的分析システムにより詳細に検討し, Nδ-acetyl-L-ornithineの存在を立証した. きのこ中にその存在を示したのは本報告が最初である. 他に33種のninhydrin陽性化合物を同定, 定量したが, 遊離状態で存在するタンパク構成アミノ酸の主要なものは, alanine, glutamic acid, valine, glutamine, glycine, leucineであった. また非タンパク構成アミノ酸としては, ornithine, γ-aminobutyric...

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Veröffentlicht in:日本栄養・食糧学会誌 1984, Vol.37 (3), p.286-286
Hauptverfasser: 岡芳子, 小川正, 佐々岡啓
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:栽培きのこPleurotus ostreatus(ひらたけ)の子実体中の遊離アミノ酸類を, 著者らの開発した系統的分析システムにより詳細に検討し, Nδ-acetyl-L-ornithineの存在を立証した. きのこ中にその存在を示したのは本報告が最初である. 他に33種のninhydrin陽性化合物を同定, 定量したが, 遊離状態で存在するタンパク構成アミノ酸の主要なものは, alanine, glutamic acid, valine, glutamine, glycine, leucineであった. また非タンパク構成アミノ酸としては, ornithine, γ-aminobutyric acid, saccharopine, α-aminoadipic acid, ethanolamine, cystathionine, N-(γ-glutamyl)ethanolamine等を検出した. これらのうち, alanine, glutamic acid, ornithineがとくに顕著であり, アミノ酸画分の全窒素の約40%はこれら3種のアミノ酸に由来した.
ISSN:0287-3516