アンケート調査結果からみた女性医師のキャリアプランおよびワークライフバランスの現状と課題
「I. 緒言」日本において女性医師の占める割合は2018年時点で医師全体の21.9%であり, 増加傾向にある. 出産・育児と仕事の両立については, 父親の育児分担割合は増加していると言われているものの, 女性に家事育児の負担がかかっており, 保育施設や病児保育不足, 勤務時間や内容における男女差など多くの課題がある. 女性医師の育成と仕事が継続できる環境整備は多くの病院や社会にとって人材確保および多様性を活かす観点から有用と考えられる. 今回, 東京慈恵会医科大学附属4病院 (以下本学附属4病院) に勤務する女性医師を対象にアンケート調査を行い, キャリアプランとワークライフバランスの両立に関...
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Veröffentlicht in: | 東京慈恵会医科大学雑誌 2022-09, Vol.137 (5), p.105-111 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 緒言」日本において女性医師の占める割合は2018年時点で医師全体の21.9%であり, 増加傾向にある. 出産・育児と仕事の両立については, 父親の育児分担割合は増加していると言われているものの, 女性に家事育児の負担がかかっており, 保育施設や病児保育不足, 勤務時間や内容における男女差など多くの課題がある. 女性医師の育成と仕事が継続できる環境整備は多くの病院や社会にとって人材確保および多様性を活かす観点から有用と考えられる. 今回, 東京慈恵会医科大学附属4病院 (以下本学附属4病院) に勤務する女性医師を対象にアンケート調査を行い, キャリアプランとワークライフバランスの両立に関する現状と課題を考察した. 「II. 対象と方法」2019年5月から6月にわたり, 本学附属4病院の女性医師359名を対象に, 無記名で, 選択式および一部自由記入式のウェブアンケートを施行した. なお, 本調査は東京慈恵会医科大学倫理委員会の承認を得た (承認番号 ; 30-426). |
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ISSN: | 0375-9172 |