SK Round CutterとBurr hole型プローベを併用し, real time ultrasound guidanceによる脳室穿刺を行ったVP shunt術
「I. 緒言」Ventriculoperitoneal shunt(VP shunt)は, 脳神経外科領域の基本手技の一つであり, 若手脳神経外科医が執刀する機会が多い. 頭部を大きく回旋させた体位を取り, 体全体を覆う大きなドレーピングを施すため, 脳室ドレナージ術と比較すると, 脳室への穿刺の方向を見誤る可能性が高く, それにより穿刺時の脳実質や血管損傷を経験することがある. 正確に脳室穿刺を行うために, エコーやナビゲーションシステムを使用した報告が散見される. 成人のVP shunt術に対して, SK Round Cutterを使用してBurr holeを拡げ, Burr hole型の...
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Veröffentlicht in: | 東京慈恵会医科大学雑誌 2022-03, Vol.137 (2), p.41-44 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 緒言」Ventriculoperitoneal shunt(VP shunt)は, 脳神経外科領域の基本手技の一つであり, 若手脳神経外科医が執刀する機会が多い. 頭部を大きく回旋させた体位を取り, 体全体を覆う大きなドレーピングを施すため, 脳室ドレナージ術と比較すると, 脳室への穿刺の方向を見誤る可能性が高く, それにより穿刺時の脳実質や血管損傷を経験することがある. 正確に脳室穿刺を行うために, エコーやナビゲーションシステムを使用した報告が散見される. 成人のVP shunt術に対して, SK Round Cutterを使用してBurr holeを拡げ, Burr hole型のプローベ(Burr hole echo, Hitachi-Aloka Medical)にてreal timeにガイドしながら脳室穿刺を施行した症例を2例呈示し, 安全で正確な脳室穿刺の手術手技を紹介する. 「II. 症例」症例症例1: 84歳 男性 |
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ISSN: | 0375-9172 |