看護系大学生の主体的学修行動尺度の開発

「I. 緒言」文部科学省は, 新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて, 主体的な学修を促す学士課程教育への転換を求めている. 大学生の目的意識の希薄化, 学習意欲の低下等が問題として取り上げられる昨今, その傾向は資格取得に係る看護教育においても課題となっており, 学生を主体的学修行動に導く教育の取り組みは看護系大学においても, 喫緊の課題である. 特に, 看護においては, 少子高齢化の進展, 医療の高度化複雑化, 医療提供体制の多様化等によって, 今後は, 医療機関や施設毎の機能に応じたより適切な看護の提供が一層必要となり, 高い看護実践能力が求められる. 加えて, 専門職として自...

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Veröffentlicht in:東京慈恵会医科大学雑誌 2022-03, Vol.137 (2), p.29-40
Hauptverfasser: 久保善子, 梶井文子, 高橋衣, 佐竹澄子, 石川純子, 望月留加, 嶋澤順子, 北素子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 緒言」文部科学省は, 新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて, 主体的な学修を促す学士課程教育への転換を求めている. 大学生の目的意識の希薄化, 学習意欲の低下等が問題として取り上げられる昨今, その傾向は資格取得に係る看護教育においても課題となっており, 学生を主体的学修行動に導く教育の取り組みは看護系大学においても, 喫緊の課題である. 特に, 看護においては, 少子高齢化の進展, 医療の高度化複雑化, 医療提供体制の多様化等によって, 今後は, 医療機関や施設毎の機能に応じたより適切な看護の提供が一層必要となり, 高い看護実践能力が求められる. 加えて, 専門職として自律的な援助を行うためには, 常に主体的に学修する自己学修力が必要とされ, このことは, 看護職の倫理綱領にも明記されている重要な事項である.
ISSN:0375-9172