加齢と呼吸器疾患 - 細胞老化を中心に

「I. 加齢と細胞老化」加齢にともなう機能低下の過程は, 損傷, 損傷に対する反応, そして不可逆的な機能不全と考えられる. 老化とは, 個体に対して用いられる場合, 加齢により組織や個体に認められる恒常性維持機能の低下を意味し, 'aging / longevity' が用いられる. その表現型は, genomic instability (遺伝子の不安定性), telomere erosion (テロメアの浸食), epigenetic changes (エピジェネティクスの変化), loss of proteostasis (タンパク質恒常性の破綻), deregul...

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Veröffentlicht in:東京慈恵会医科大学雑誌 2016-03, Vol.131 (2), p.33-39
Hauptverfasser: 桑野和善, 荒屋潤, 原弘道, 皆川俊介, 小林賢司, 高坂直樹, 伊藤三郎, 中山勝敏
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 加齢と細胞老化」加齢にともなう機能低下の過程は, 損傷, 損傷に対する反応, そして不可逆的な機能不全と考えられる. 老化とは, 個体に対して用いられる場合, 加齢により組織や個体に認められる恒常性維持機能の低下を意味し, 'aging / longevity' が用いられる. その表現型は, genomic instability (遺伝子の不安定性), telomere erosion (テロメアの浸食), epigenetic changes (エピジェネティクスの変化), loss of proteostasis (タンパク質恒常性の破綻), deregulated nutrient sensing (栄養摂取応答異常), mitochondrial dysfunction (ミトコンドリア機能不全), cellular senescence (細胞老化), stem cell exhaustion (幹細胞の枯渇), altered cellular communication (細胞間伝達の変化)である.
ISSN:0375-9172