18. 血液透析患者におけるBio-electrical Impedance Analysis(BIA)とCaliper・Measure(C・M)との比較検討

目的:BIAとC・Mとの相違点を比較検討する. 対象:導入後1年以上経過の外来血液透析患者43名(男性25名66.3±1.8歳 女性18名63.7±2.8歳) 方法:透析後の同日にBIAとC・Mで身体計測を行い, 評価項目に相関関係があるかを検討する. (調査期間内において, 透析後に複数回測定した値の中で最も体重が低い時点のBIA/Caliper・Measureの測定結果を採用) 結果:全体では全項目(AC, 体脂肪量とTSF, 筋肉量とAMC)で相関したが, 女性の筋肉の指標に相関関係が認められなかった. 考察:BIAは水分や筋肉量は正確に表わされるため, とくに筋肉の評価に有用である....

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Veröffentlicht in:東京慈恵会医科大学雑誌 2010, Vol.125 (6), p.207-207
Hauptverfasser: 冨塚真由美, 伊藤洋平, 中田有香, 中村亜紀子, 青木弘恵, 関根優子, 今清, 中島章雄, 中田泰之, 白井泉, 小池健太郎, 岡田秀雄, 長谷川俊男, 川口良人
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:BIAとC・Mとの相違点を比較検討する. 対象:導入後1年以上経過の外来血液透析患者43名(男性25名66.3±1.8歳 女性18名63.7±2.8歳) 方法:透析後の同日にBIAとC・Mで身体計測を行い, 評価項目に相関関係があるかを検討する. (調査期間内において, 透析後に複数回測定した値の中で最も体重が低い時点のBIA/Caliper・Measureの測定結果を採用) 結果:全体では全項目(AC, 体脂肪量とTSF, 筋肉量とAMC)で相関したが, 女性の筋肉の指標に相関関係が認められなかった. 考察:BIAは水分や筋肉量は正確に表わされるため, とくに筋肉の評価に有用である. その他体脂肪等の組成は比率により求められるので誤差が生じる可能性がある. 測定時に立位を保てる必要がある. 再現性があり, 結果が手技等に左右されない(CV 1%以下) (2)C・Mは上腕部分での評価のため, 全身の体組成とは誤差が生じやすい. 簡便だが手技の習熟が必要(CV intra-assay最大 5.3%, inter-assay 7.5%). 測定時皮膚等からも栄養状態の情報を得ることができる. 結語:BIAは検者による測定誤差が少なく, 客観的な栄養指標として有用性があり, 定期的栄養評価として用いることができる. 一方, キャリパーでの測定は検者の習熟度により測定誤差が大きく, 同一検者による定期的な測定が必要である. 今日, 様々な病態において栄養評価と適切な指導の必要があるが, その基礎となる栄養評価において, 測定者間の誤差・客観性・継続性からもBIAは有用であり, 栄養科に属するべき機材である.
ISSN:0375-9172