10. 前立腺肥大症に対するホルミウム・ヤグ・レーザーによる前立腺焼却術

序論:我が国でも前立腺肥大症に対する低侵襲治療としてホルミウム・ヤグ・レーザーを用いた前立腺核出術や焼灼術が行われるようになってきた. 慈恵医大では2004年3月より前立腺肥大症に対しHoLAPをおこなっており, その有用性, 安全性について検討した. 方法:2004年3月~2009年8月の間で101人に, HoLAPを施行した. 評価項目としては術前, 術1, 3, 6, 12, 24ヵ月後の(1)IPSS, QOL-index(2)最大尿流量(Qmax)(3)残尿量(4)前立腺容積(MRI):術前, 3ヵ月後を, 安全性評価としては術前後のHb値, Na濃度の比較, 術後合併症の有無として...

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Veröffentlicht in:東京慈恵会医科大学雑誌 2010, Vol.125 (2), p.56-56
Hauptverfasser: 木村章嗣, 小出晴久, 柚須恒, 冨田雅之, 清田浩
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:序論:我が国でも前立腺肥大症に対する低侵襲治療としてホルミウム・ヤグ・レーザーを用いた前立腺核出術や焼灼術が行われるようになってきた. 慈恵医大では2004年3月より前立腺肥大症に対しHoLAPをおこなっており, その有用性, 安全性について検討した. 方法:2004年3月~2009年8月の間で101人に, HoLAPを施行した. 評価項目としては術前, 術1, 3, 6, 12, 24ヵ月後の(1)IPSS, QOL-index(2)最大尿流量(Qmax)(3)残尿量(4)前立腺容積(MRI):術前, 3ヵ月後を, 安全性評価としては術前後のHb値, Na濃度の比較, 術後合併症の有無として尿閉, 後出血, 尿道狭窄, 尿路感染症の有無を見た. 結果:(1)IPSS, Qmax, RUは治療後1, 3, 6, 12, 24Mで治療前より有意に改善した. (2)術前後の前立腺容積は有意に縮小した. (3)術前後のHb, Naには有意な変化を認めなかった. (4)前立腺容積が50ml以上の大きな前立腺肥大症でもIPSS, Qmaxの改善を認めた. (5)合併症として一過性の尿閉を8例に, 尿道狭窄を6例に, MRSAによる尿路感染症/膀胱結石, 穿孔を各々1例に認めた. 結論:HoLAPは前立腺肥大症に対し安全で, 長期間でも有効な治療法であると考えられた.
ISSN:0375-9172