人工心肺使用下に感染ペースメーカシステム全摘出を施行した1例
「I. はじめに」ペースメーカ感染におけるリード抜去に対して, 人工心肺使用下での報告例が散見される. 最初にペースメーカを移植してから, 長期経過しているケースにおいては, その頻度も高いと言える. 本報告例は, 敗血症を呈するに至ったため, 人工心肺使用下での抜去を施行した. また, 長期化した心内膜リードと三尖弁との高度癒着に対して, 三尖弁形成術を施行し, 敗血症に対しては心内膜リードの経過をみて待機的に植込んだ結果, 良好に経過している症例を経験したので, ここに報告する. 「II. 症例・現病歴」症例:71歳, 男性. 1975年8月に, 完全房室ブロックに対して, 右側前胸部にV...
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Veröffentlicht in: | 東京慈恵会医科大学雑誌 2009-01, Vol.124 (1), p.17-20 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. はじめに」ペースメーカ感染におけるリード抜去に対して, 人工心肺使用下での報告例が散見される. 最初にペースメーカを移植してから, 長期経過しているケースにおいては, その頻度も高いと言える. 本報告例は, 敗血症を呈するに至ったため, 人工心肺使用下での抜去を施行した. また, 長期化した心内膜リードと三尖弁との高度癒着に対して, 三尖弁形成術を施行し, 敗血症に対しては心内膜リードの経過をみて待機的に植込んだ結果, 良好に経過している症例を経験したので, ここに報告する. 「II. 症例・現病歴」症例:71歳, 男性. 1975年8月に, 完全房室ブロックに対して, 右側前胸部にVVIペースメーカ植込術を施行されている. 1985年11月に, 同右側前胸部より, 電池消耗のため再度ペースメーカ植込がなされている. 2003年9月に, 突然の皮膚瘻を呈し, 外来受診となった. 同日, 右側のジェネレータと可及的に取り除ける範囲の皮下のリード線を抜去した. |
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ISSN: | 0375-9172 |