16. 嚥下障害食への取り組み
嚥下障害食とは, 誤嚥を起こしやすい患者さまに対し提供している食事であり, 嚥下障害のクリニカルパスウェイにより, 嚥下障害食(1)~(5)まで種類がある. その内容は, (1)はゼラチンゼリー(手作り)1品のみ. (2)はゼリー食(市販品を含む)4品の3日サイクルのメニュー. (3)は分粥食のミキサー食とゼラチンゼリー. (4)は全粥食のきざみ食にとろみをかけた食事とゼラチンゼリー. (5)は全粥食の1口大のきざみ食とゼラチンゼリーとなっている. 行事食を行う目的のひとつは, 少しでも患者さまの食べる意欲と, 口から食べることの重要性を認識してもらい, 患者さまのQOLを上げることを目的とし...
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Veröffentlicht in: | 東京慈恵会医科大学雑誌 2008, Vol.123 (1), p.43-43 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 嚥下障害食とは, 誤嚥を起こしやすい患者さまに対し提供している食事であり, 嚥下障害のクリニカルパスウェイにより, 嚥下障害食(1)~(5)まで種類がある. その内容は, (1)はゼラチンゼリー(手作り)1品のみ. (2)はゼリー食(市販品を含む)4品の3日サイクルのメニュー. (3)は分粥食のミキサー食とゼラチンゼリー. (4)は全粥食のきざみ食にとろみをかけた食事とゼラチンゼリー. (5)は全粥食の1口大のきざみ食とゼラチンゼリーとなっている. 行事食を行う目的のひとつは, 少しでも患者さまの食べる意欲と, 口から食べることの重要性を認識してもらい, 患者さまのQOLを上げることを目的としている. そのため, 見た目と味, そして何よりも季節感を前面に押し出した献立を考えた. クリスマス, 桜献立, こどもの日, 七夕, お月見と現在までに5回の行事食を行っており, 患者さまに大変喜ばれている. また, 行事食を通して患者さまに直接お会いして, 食事の様子を見たり, 感想を聞いたりと, 普段なかなか感じることができない体験を行い, 業務の励みになっている. 今後の取り組みとして, 年間12回程度の行事食を行い, ますます増加が予想される嚥下障害を抱えた患者さまに対し, 少しでも口から食物を摂ることの意義, 患者さまのQOLの向上, 栄養状態の改善を医師や看護師, 言語聴覚士などコメディカルと連携を取りながら, 患者本位の医療を担って行きたい. |
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ISSN: | 0375-9172 |