49. 抗うつ薬が無効な帯状疱疹後神経痛患者15例の脊椎のMRI所見とPGI2誘導体(ベラプロストナトリウムR)の臨床効果の検討

PHN(Post herpetic neuralgia)は種々な原因によって生じた神経障害の結果引き起こされる痛みの症候群, いわゆる神経因性疼痛(neuropathic pain)と極めて類似した特徴を有している. 疼痛の原因は帯状疱疹発症時, 神経線維に組織学的変化が生じたか, すでに生じていた組織学的変化に何かがトリガーとなったものであると考えられているが推測の域を超えない. PHNの治療は神経因性疼痛の治療として試みられることが多く, 抗うつ剤を使用される場合が少なくないが, 治療法としては決定的なものではない. 今回, 我々は当科帯状疱疹/PHN外来通院中のPHN患者で抗うつ薬を中心...

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Veröffentlicht in:東京慈恵会医科大学雑誌 2007, Vol.122 (6), p.263-264
Hauptverfasser: 伊東秀記, 松尾光馬, 尾上智彦, 本田まりこ, 新村眞人, 中川秀己
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:PHN(Post herpetic neuralgia)は種々な原因によって生じた神経障害の結果引き起こされる痛みの症候群, いわゆる神経因性疼痛(neuropathic pain)と極めて類似した特徴を有している. 疼痛の原因は帯状疱疹発症時, 神経線維に組織学的変化が生じたか, すでに生じていた組織学的変化に何かがトリガーとなったものであると考えられているが推測の域を超えない. PHNの治療は神経因性疼痛の治療として試みられることが多く, 抗うつ剤を使用される場合が少なくないが, 治療法としては決定的なものではない. 今回, 我々は当科帯状疱疹/PHN外来通院中のPHN患者で抗うつ薬を中心とする薬物療法でコントロール不良な15例について, MRIを用いて脊椎疾患との関連性を検討した. また, 脊椎疾患の合併例についてはベラプロストナトリウムの有効性を検討し, 抗うつ薬の無効なPHNの疼痛についてMRI所見とともに薬剤の作用機序から考察する.
ISSN:0375-9172