B5. 日立メディコ社製1.5T(テスラ)超電導MRI ECHELON-Vegaの画像検討

はじめに:昨年11月に, 日立メディコ社製1.5T(テスラ)超電導MRI「MRH-1500」の更新として同社製最新型である1.5T超電導MRI「ECHELON-Vega」が導入された. この「ECHELON-Vega」はショートボア(トンネルの奥行きが短い), 広開口で設計されており, 従来のトンネル型に比べて開放感があり患者に優しい設計となっている. また, 従来機より強い傾斜磁場コイルを装備しているため, 高速撮像や薄いスライスの撮像に優れていることが確認できた. 今回, このECHELON-Vega画像を時間分解能, 空間分解能, アーチファクト低減の項目について検討したので報告および画...

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Veröffentlicht in:東京慈恵会医科大学雑誌 2007, Vol.122 (4), p.173-173
Hauptverfasser: 中川大輔, 安部智美, 落合多恵, 畠正真, 桜井智生, 佐藤清, 清水勧一朗, 原田潤太
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:はじめに:昨年11月に, 日立メディコ社製1.5T(テスラ)超電導MRI「MRH-1500」の更新として同社製最新型である1.5T超電導MRI「ECHELON-Vega」が導入された. この「ECHELON-Vega」はショートボア(トンネルの奥行きが短い), 広開口で設計されており, 従来のトンネル型に比べて開放感があり患者に優しい設計となっている. また, 従来機より強い傾斜磁場コイルを装備しているため, 高速撮像や薄いスライスの撮像に優れていることが確認できた. 今回, このECHELON-Vega画像を時間分解能, 空間分解能, アーチファクト低減の項目について検討したので報告および画像を供覧する. 方法:(1)ボランティアを用い, 従来機と同等の撮像条件で画像を比較 (2)従来機と同等の検査時間で空間分解能を向上させ比較 (3)RADAR法の動きに対する効果をボランティアによる画像にて検討 結語:全身に対応したマルチチャンネル型コイルとパラレルイメージング法が利用できるため, 従来と同等の検査時間で高いS/N(信号強度)を, また従来と同等のN/Sの画像を高速に, そして従来と同等の検査時間では分解能の高い画像を提供できるようになった. 付加機能として, データ収集方法にラジアルスキャンの進化系である「RADAR法」を用いることで, 従来では画像劣化の原因となっていた「Motion Artifact」の低減が可能となった. また, 高速な演算装置により従来WorkStationが無ければ作成できなかったVR画像も作成できるようようになり, 今後の臨床で期待されると考える.
ISSN:0375-9172