A3.骨髄異型性症候群に対する造血幹細胞移植の後方視的検討
緒言:MDSに対する同種造血幹細胞移植(Allo-SCT)の方法や適応は不明確である. そこで当科で施行したMDSへのAllo-SCTについて後方視的検討を行った. 対象:1995年1月~2006年4月までに当科にてSCTを施行したMDS患者27症例. 男女比15:12, 年齢中央値53歳(19~69歳)で初診時RA3例(2例は治療関連), RAEB-1/27例, AML/MDS18例. 23例に寛解導入治療を施行し, CR10例, 非CR13例であった. Full移植(F群):15例(年齢中央値50歳(19~58歳)), RIST(R群):12例(年齢中央値62. 5歳(54~69歳))....
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Veröffentlicht in: | 東京慈恵会医科大学雑誌 2007, Vol.122 (2), p.80-80 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 緒言:MDSに対する同種造血幹細胞移植(Allo-SCT)の方法や適応は不明確である. そこで当科で施行したMDSへのAllo-SCTについて後方視的検討を行った. 対象:1995年1月~2006年4月までに当科にてSCTを施行したMDS患者27症例. 男女比15:12, 年齢中央値53歳(19~69歳)で初診時RA3例(2例は治療関連), RAEB-1/27例, AML/MDS18例. 23例に寛解導入治療を施行し, CR10例, 非CR13例であった. Full移植(F群):15例(年齢中央値50歳(19~58歳)), RIST(R群):12例(年齢中央値62. 5歳(54~69歳)). 前処置は, F群:前例でTBIレジメン, R群:10例に4GyTBI/Flu/Bu, 2例にFlu/Mel. 移植ソースの血縁/非血縁/CBはF群:11/3/1, R群1/1/10. 移植病期CR-RA/非CRはF群7/8, R群:7/5. 結果:F/R各群の成績はCR-RA移植では5/5でCRを維持. 非CR移植では8/3でCRに導入. 生着不全0/3例, 早期死亡2/1例, CR導入不全1/10例. F/R各群の再発は, CR-RA移植で2/2, 非CR移植で7/2に認めた. 両群の非CR移植13例中12例は移植後12カ月以内に死亡した. 全症例の5年生存率(OS)は30.4%, 移植時病期別の5年OSはCR-RA(η=12)51.4%, RAEB-1以上(η=16)16.7%とCR/RAが有意に高かった(ρ=0.007). CR-RA移植ではF群とR群に有意差を認めなかった. 結語:非CR症例では移植による予後の改善は認めなかった. AML/MDSでもCR症例ではRISTにより高齢者症例の予後を改善させる可能性がある. |
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ISSN: | 0375-9172 |