B1. naproxenはリンパ腫の再発予防に有効か? -prednisolone併用の再発IBL like Tリンパ腫
症例:52歳, 男性. 2000年, 発熱で発症し受診, 自己免疫性溶血性貧血(AIHA)合併のIBL like Tリンパ腫と診断, CHOP療法により寛解になったが2001年CHOP終了3ヵ月から2回再発, 寛解をくり返した. 2002年に寛解となった後, AIHAに対してのprednisolone少量投与に加え, naproxenがリンパ腫に対して有効との報告があるため肺炎の発熱に投与したnaproxenを継続したところ, 現在まで2年間以上, リンパ腫の再発を認めていない. 考察:本邦の吉永らはnaproxenなどの非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)がIBL like Tリンパ腫など...
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Veröffentlicht in: | 東京慈恵会医科大学雑誌 2005, Vol.120 (3), p.141-142 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例:52歳, 男性. 2000年, 発熱で発症し受診, 自己免疫性溶血性貧血(AIHA)合併のIBL like Tリンパ腫と診断, CHOP療法により寛解になったが2001年CHOP終了3ヵ月から2回再発, 寛解をくり返した. 2002年に寛解となった後, AIHAに対してのprednisolone少量投与に加え, naproxenがリンパ腫に対して有効との報告があるため肺炎の発熱に投与したnaproxenを継続したところ, 現在まで2年間以上, リンパ腫の再発を認めていない. 考察:本邦の吉永らはnaproxenなどの非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)がIBL like Tリンパ腫などの非ホジキンリンパ腫に有効であると報告し, その機序はアポトーシスの誘導ではないかとしている. NSAIDsのリンパ腫に対する有効性の評価はまだ確立されていないが, 本例のような再発をくり返すEBウイルス関連のIBL like Tリンパ腫でも併用後は寛解を継続していることからも, 難治性リンパ腫に対しnaproxenが再発予防効果をもつ可能性が期待できた. |
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ISSN: | 0375-9172 |