6. 当科における突発性難聴症例の臨床的検討

突発性難聴は突然に発症する原因不明の感音難聴である. 今回, 我々は当科で突発性難聴として入院の上, 精査, 加療した患者の臨床的な検討を行った. 初診時と安定時の聴力を用いた, 回復の判定基準から, 様々な因子と聴力改善の関連性を検討した. 有意差はt検定, およびχ2検定にて有意水準5%で判定した. (1)治療開始まで14日以上経つと治療による改善率が低下する. (2)70歳以上では改善率が低下する. (3)初診時聴力の重症度が軽いほど全治する可能性が高い. (4)低音部障害型は改善率が高く, 水平型および高音部障害型は改善率が低い. 以上の結果を得た....

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Veröffentlicht in:東京慈恵会医科大学雑誌 2004, Vol.119 (5), p.348-348
Hauptverfasser: 濱孝憲, 満山知恵子, 山崎ももこ, 高野哲, 吉村剛, 飯村慈朗, 飯田実, 波多野篤
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:突発性難聴は突然に発症する原因不明の感音難聴である. 今回, 我々は当科で突発性難聴として入院の上, 精査, 加療した患者の臨床的な検討を行った. 初診時と安定時の聴力を用いた, 回復の判定基準から, 様々な因子と聴力改善の関連性を検討した. 有意差はt検定, およびχ2検定にて有意水準5%で判定した. (1)治療開始まで14日以上経つと治療による改善率が低下する. (2)70歳以上では改善率が低下する. (3)初診時聴力の重症度が軽いほど全治する可能性が高い. (4)低音部障害型は改善率が高く, 水平型および高音部障害型は改善率が低い. 以上の結果を得た.
ISSN:0375-9172