D3.「看護基礎教育における技術教育のあり方に関する検討会報告書」から本校の技術教育を検討する
平成15年3月に「看護基礎教育における技術教育のあり方に関する検討会」から報告書が出された. それを基に本校での看護技術の実施状況と, 学内実習の課題を明らかにし技術教育を検討した. 今回は学生看護技術実施状況を把握するために, 厚生労働省から出された13項目とそれぞれの内容に経験の有無で問いをかけたアンケートを2年生71名と3年生49名に実施した. その結果, 2年生は, 3週間の臨地実習だけの結果のため単独で実施した技術は全体に低い. 3年生は, 日常生活の援助技術の範疇である各項目の水準1として求められている内容のほとんどで学生の半数以上が単独で実施し, 診療の補助技術に該当するバイタル...
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Veröffentlicht in: | 東京慈恵会医科大学雑誌 2004, Vol.119 (2), p.218-219 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 平成15年3月に「看護基礎教育における技術教育のあり方に関する検討会」から報告書が出された. それを基に本校での看護技術の実施状況と, 学内実習の課題を明らかにし技術教育を検討した. 今回は学生看護技術実施状況を把握するために, 厚生労働省から出された13項目とそれぞれの内容に経験の有無で問いをかけたアンケートを2年生71名と3年生49名に実施した. その結果, 2年生は, 3週間の臨地実習だけの結果のため単独で実施した技術は全体に低い. 3年生は, 日常生活の援助技術の範疇である各項目の水準1として求められている内容のほとんどで学生の半数以上が単独で実施し, 診療の補助技術に該当するバイタルサインや症状病態の観察, 安楽確保の技術については80%以上が単独で実施しており卒業時点での実施可能技術ととらえることができた. しかし, その他の診療の補助技術は, 水準2の内容はもちろん水準1で求められている内容であっても教員または看護師とともに実施しているに留まっており, これらの技術は患者の状況によっては経験の機会が少ないことを示している. 今後は, 水準1の技術は単独で行っている事実を元に, 安全安楽に単独でできる技術を確立し, 水準2の技術は, 受持ち患者を通した臨地実習での経験を意図的に増やしていくことが必要である. また, 学内における看護技術教育は, 単に手順や方法を教授するのではなく根拠や意味づけを重視し, 主体的学習者としての学生の育成的側面を持ち事前学習や事後の技術習得に向けてまで関わりを持っている. 学生1つ1つの技術に対する関心を高め, 事前学習により気づいた疑問に, 答える演習を通して主体的学習者としての学生を育成していきたい. |
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ISSN: | 0375-9172 |