15. "第三病院褥瘡診療チーム"の活動報告(第1報)
平成14年4月に活動を開始した当院の褥瘡診療チームの現況を報告する.診療チームは, 1)予防再発防止チーム(看護部, リハビリ科), 2)保存療法チーム(外科, 皮膚科, 内科, 看護部, 栄養部, 看護学科, 看護専門学校), 3)外科療法チーム(形成外科), 4)支援チーム(薬剤部, 物品管理課, 医事課など)により構成される. 現在までに, 褥瘡患者の定期サーベイランス, 週1度の褥瘡回診, 褥瘡の手術適応の検討, 褥瘡患者の栄養評価, 褥瘡患者用補助食品の情報提供, ラウンド用患者リストの作成と活用, 褥瘡治療外用剤創傷被覆材の整備, 「褥瘡対策に関する診療計画書」の作成と運用, 褥瘡...
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Veröffentlicht in: | 東京慈恵会医科大学雑誌 2003, Vol.118 (6), p.540-540 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 平成14年4月に活動を開始した当院の褥瘡診療チームの現況を報告する.診療チームは, 1)予防再発防止チーム(看護部, リハビリ科), 2)保存療法チーム(外科, 皮膚科, 内科, 看護部, 栄養部, 看護学科, 看護専門学校), 3)外科療法チーム(形成外科), 4)支援チーム(薬剤部, 物品管理課, 医事課など)により構成される. 現在までに, 褥瘡患者の定期サーベイランス, 週1度の褥瘡回診, 褥瘡の手術適応の検討, 褥瘡患者の栄養評価, 褥瘡患者用補助食品の情報提供, ラウンド用患者リストの作成と活用, 褥瘡治療外用剤創傷被覆材の整備, 「褥瘡対策に関する診療計画書」の作成と運用, 褥瘡診療用デジタルカメラポラロイドカメラプリンターの整備, 体圧分散寝具の管理配備, 毎月の褥瘡対策委員会終了後の勉強会の開催などが行われてきた. それらの成果の現れとして, 褥瘡患者の有病率が6.4%(4月)から3.0%(11月)に, 入院後発生率が3.2%(5月)から2.0%(11月)に減少した. このような組織横断的診療チームを結成して診療活動を行う試みは当院において先例がなかったが, 関係各部門の緊密かつ円滑な連携がなされている. さらに褥瘡患者のデータベースの作成とその共有化をめざし, 統一化した診療経過表の作成, 画像データの中央管理化について現在検討中である. 褥瘡の根絶を目標としてのよりよい褥瘡ケアの実践にとどまらずに, 今後は創傷管理に関する臨床研究の発展に結びつくべく活動を展開したいと考えている. |
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ISSN: | 0375-9172 |