D2. 汎用分析装置を用いたIV型コラーゲンの基礎的検討
はじめに:IV型コラーゲンは肝繊維化の指標とされる. 当院での検査依頼は7sドメイン測定がおもであり, 測定方法はRIA法である. また, IV型コラーゲン測定はEIA法であることから, 両者とも院内測定は困難であった. 今回, 我々は新規に開発されたIV型コラーゲン測定ラテックス試薬の試用機会を得て, 基礎的検討および他の肝繊維化の指標であるヒアルロン酸, PIIIPとの相関関係もあわせて検討したので報告する. 対象:平成15年2月から5月までに当院消化器肝臓内科外来を受診し, 7s測定を実施した患者50名と2種類のコントロール血清を用いた. 結果:1)再現性試験:2種類のコントロール血清で...
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Veröffentlicht in: | 東京慈恵会医科大学雑誌 2003, Vol.118 (5), p.425-426 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | はじめに:IV型コラーゲンは肝繊維化の指標とされる. 当院での検査依頼は7sドメイン測定がおもであり, 測定方法はRIA法である. また, IV型コラーゲン測定はEIA法であることから, 両者とも院内測定は困難であった. 今回, 我々は新規に開発されたIV型コラーゲン測定ラテックス試薬の試用機会を得て, 基礎的検討および他の肝繊維化の指標であるヒアルロン酸, PIIIPとの相関関係もあわせて検討したので報告する. 対象:平成15年2月から5月までに当院消化器肝臓内科外来を受診し, 7s測定を実施した患者50名と2種類のコントロール血清を用いた. 結果:1)再現性試験:2種類のコントロール血清での同時再現性は, mean79.32ng/ml, SD1.174ng/ml, CV1.48%であり, mean138.22ng/ml, SD3.003ng/ml, CV2.17%であった. 日差再現性は, mean79.55ng/ml, SD2.424ng/ml, CV3.64%であり, mean139.57ng/ml, SD4.948ng/ml, CV3.51%であった. 2)直線性:高濃度検体を用い検討すると, 700ng/mlまでの直線性が得られた. 基準値上限140ng/mlから考察すると充分な結果であった. 3)相関試験:ラテックス法とIV型コラーゲン(EIA)とは回帰式Y=0.963X+6.627, 相関係数γ=0.9374であり, 7sドメインとは回帰式Y=35.54X-15.7, 相関係数γ=0.837で有意な相関関係が認められた. また, ヒアルロン酸, PIIIPとは有意な相関関係は認められなかった. まとめ:今回の検討でラテックス法はEIA法との相関関係, 再現性, 直線性は良好な結果であった. また, 肝繊維化の指標である7sとは有意な相関関係が認められたが, ヒアルロン酸, PIIIPとは有意な関係は認めなかった. |
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ISSN: | 0375-9172 |