6. 適温配膳車の効果-より温かい食事を提供するために
栄養部では, 患者サービスの一つとして「より温かい食事を提供するために」ということを目標に取り組んできた. 目標温度として温かい食事60℃以上を設定した. まず, はじめに配膳時の食事の温度調査を行った. その結果, 食事の温度にばらつきがあり, 常に温かい食事が患者様に提供できていないことがわかった. とくに, 主食, 汁物の温度が低く, これらの温度を上げることにした. 以前は, 配膳時の温度が52℃と低かったものを, ご飯を盛付けた後, すぐに保温用ワゴンに入れて保温をし, 汁物はウォーマーに入れる前に必ず, 釜で再加熱を行うようにした. その結果, 主食および汁物の平均温度が63℃にな...
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Veröffentlicht in: | 東京慈恵会医科大学雑誌 2003, Vol.118 (3), p.185-186 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 栄養部では, 患者サービスの一つとして「より温かい食事を提供するために」ということを目標に取り組んできた. 目標温度として温かい食事60℃以上を設定した. まず, はじめに配膳時の食事の温度調査を行った. その結果, 食事の温度にばらつきがあり, 常に温かい食事が患者様に提供できていないことがわかった. とくに, 主食, 汁物の温度が低く, これらの温度を上げることにした. 以前は, 配膳時の温度が52℃と低かったものを, ご飯を盛付けた後, すぐに保温用ワゴンに入れて保温をし, 汁物はウォーマーに入れる前に必ず, 釜で再加熱を行うようにした. その結果, 主食および汁物の平均温度が63℃になった. この結果を基に主菜, 煮物も盛付け後にすぐに保温用ワゴンに入れて保温した. これらの温度調査結果を参考に, 下記の様に, 温度管理を行えば温かい食事(60℃以上)が患者様に提供できることが明らかになった. (1)配膳用ワゴンのウォーミングアップを実施. (2)ベルトコンベアー作業時(食事をワゴンに入れる前)の食事の温度が60℃以上を保つ. (3)食事をワゴンに入れた後, 各階の配膳室に持って行き, ただちにワゴンのスイッチを入れる. また, 配膳用ワゴン全19台の温度調査から, 昨年導入した新型ワゴンが旧型ワゴンよりも明らかに性能が勝っていることが分った. 新型ワゴンの性能の良さとして(1)温冷型である. (2)ワゴン上段と下段での食事の温度差が少ない. (2)自走式でタイヤの制御がしっかりしている. 入院生活において, 食事は, 患者様の満足度の中でかなり重要な一つになっている. 引き続き温度管理を徹底して行い, より温かい食事を提供できるように努力をしていきたい. |
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ISSN: | 0375-9172 |