3. 癌患者の疼痛コントロールに関する看護師の意識調査と今後の課題

疼痛コントロールにおける看護師の役割は, 疼痛を緩和し可能な限り患者の望む生活ができるように支援することと考える. しかし, 私たちは, 患者にとって疼痛コントロールが十分行えているのかと試行錯誤しながら取り組んでいる現状である. そこで今回, 疼痛看護の質向上を目指して, 看護師の疼痛コントロールに関する意識調査を実施した. その結果, (1)現場で充分な疼痛コントロールが行えていないが86%と高かった. また, 痛みの初期継続アセスメントが必要と答えた人は90%と高かったが, そのうち実際活用できているのは20%と低いのが目立った. 理由としては, 知識経験不足, アセスメント評価の方法が...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:東京慈恵会医科大学雑誌 2003, Vol.118 (3), p.176-176
Hauptverfasser: 小嶋順子, 成田文子, 寺崎智美, 根岸泰子, 並木佳世, 小野久美子, 前田加代子, 原桂
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:疼痛コントロールにおける看護師の役割は, 疼痛を緩和し可能な限り患者の望む生活ができるように支援することと考える. しかし, 私たちは, 患者にとって疼痛コントロールが十分行えているのかと試行錯誤しながら取り組んでいる現状である. そこで今回, 疼痛看護の質向上を目指して, 看護師の疼痛コントロールに関する意識調査を実施した. その結果, (1)現場で充分な疼痛コントロールが行えていないが86%と高かった. また, 痛みの初期継続アセスメントが必要と答えた人は90%と高かったが, そのうち実際活用できているのは20%と低いのが目立った. 理由としては, 知識経験不足, アセスメント評価の方法が分からない, チームの連携不足が上げられていた. (2)麻薬等の薬物療法の基礎知識は, 全体的に低い傾向が見られた. (3)日常の看護ケアでは, 多くの疼痛緩和の技術が提供されていた. 今後の課題として, 看護師の痛みアセスメント能力薬物療法の基礎知識などの向上を図る, チームで良好な疼痛マネジメントが実施していけるような体制作りの構築が必要である.
ISSN:0375-9172