転倒患者の要因分析と今後の強化点

転倒, 転落は偶発的に起こる場合が多いが患者の転倒リストをアセスメントすることによって, あらかじめ危険性を予測したケアを実施することで事故防止できるケースもあるのではないかと考える. そこで今回, 私達は転倒, 転落発生事例を年齢, 性別, 疾患, ADL自立度, 行動のきっかけから分析した. その結果, 4月~7月に発生した事故69件中10件が, 膀胱, 前立腺腫瘍の患者であり, その50%がバルン挿入中であった. 転倒の要因として, バルン異和感による尿意発生で排尿行動しようとして事故発生していた. 術後のバルン異和感発生を軽減するために医師と相談しボルタレン座薬の使用を実施した. その...

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Hauptverfasser: 菅原早百合, 酒井あおい, 長谷部恵子, 新井里江子, 水野なおみ, 佐藤カツ子, 川崎順子, 安藤陽子, 原桂, 小船八千代, 岡尚省, 鷲山眞理雄, 土屋義治
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:転倒, 転落は偶発的に起こる場合が多いが患者の転倒リストをアセスメントすることによって, あらかじめ危険性を予測したケアを実施することで事故防止できるケースもあるのではないかと考える. そこで今回, 私達は転倒, 転落発生事例を年齢, 性別, 疾患, ADL自立度, 行動のきっかけから分析した. その結果, 4月~7月に発生した事故69件中10件が, 膀胱, 前立腺腫瘍の患者であり, その50%がバルン挿入中であった. 転倒の要因として, バルン異和感による尿意発生で排尿行動しようとして事故発生していた. 術後のバルン異和感発生を軽減するために医師と相談しボルタレン座薬の使用を実施した. その結果8月, 9月は膀胱, 前立腺腫瘍術後患者の事故発生は0件と減少した. その経過と今後の課題について報告する.
ISSN:0375-9172