高齢卵巣癌患者に対するWeekly投与Paclitaxel+Carboplatin(T-J)療法の有用性
卵巣癌に対する化学療法は, そのレジメンおよび至適投与量に対し欧米を中心に多くの臨床試験が実施され, 文献的報告も多い. しかし, 高齢卵巣癌患者に対する化学療法に関しては, その詳細について述べた文献は少なく, 今後, レジメンや投与量の決定, 投与方法, また副作用の発現によるQOLの低下など検討すべき問題が多い. 今回我々は, 84歳という高齢の進行卵巣癌患者に対し, weekly投与paclitaxel+carboplatin(T-J)療法を施行し, 安全性および効果の両面で有用であった症例を経験したので, 報告する. 症例は84歳. 卵巣腫瘍精査目的にて他院より紹介受診となる. 術前...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 卵巣癌に対する化学療法は, そのレジメンおよび至適投与量に対し欧米を中心に多くの臨床試験が実施され, 文献的報告も多い. しかし, 高齢卵巣癌患者に対する化学療法に関しては, その詳細について述べた文献は少なく, 今後, レジメンや投与量の決定, 投与方法, また副作用の発現によるQOLの低下など検討すべき問題が多い. 今回我々は, 84歳という高齢の進行卵巣癌患者に対し, weekly投与paclitaxel+carboplatin(T-J)療法を施行し, 安全性および効果の両面で有用であった症例を経験したので, 報告する. 症例は84歳. 卵巣腫瘍精査目的にて他院より紹介受診となる. 術前の検査より進行した卵巣原発悪性腫瘍を疑い, イレウス症状も出現した為, 平成12年11月28日試験開腹術を施行した. 病理検査の結果はserous cystadenocarcinoma, 腹水細胞診class Vであり, 卵巣癌FIGO IIIC期の診断にて, 後療法としてWeekly T-J療法を開始した. 化学療法2クール施行後, 腫瘍は明らかに縮小(PR)し, 主要症状であるイレウス症状も軽快し, 退院となった. |
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ISSN: | 0375-9172 |