抗凝固剤注入シリンジ内に見られる血液流入現象の検討
目的:血液透析施行中にしばし発生する脱血不良時に抗凝固剤注入シリンジ内へ血液流入現象が見られることがある. このシリンジ内血液流入現象を検討し, 対応策を講じた. 方法:in vitroの状態で, 血液回路内に200ml/minの流速でRO水を流し, そこへ透析患者装置に装備されたシリンジポンプを用い生食を5ml/minの流速で持続注入させ, 意図的に5回脱血不良を発生させシリンジ内流入現象を再現した. また, この条件下において抗凝固剤注入位置変更時および, 通常ライン, 針付ライン使用時におけるシリンジ内溶液の浸透圧, 圧力を測定した. 結果:抗凝固剤注入位置変更時では, 各点において有意...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 目的:血液透析施行中にしばし発生する脱血不良時に抗凝固剤注入シリンジ内へ血液流入現象が見られることがある. このシリンジ内血液流入現象を検討し, 対応策を講じた. 方法:in vitroの状態で, 血液回路内に200ml/minの流速でRO水を流し, そこへ透析患者装置に装備されたシリンジポンプを用い生食を5ml/minの流速で持続注入させ, 意図的に5回脱血不良を発生させシリンジ内流入現象を再現した. また, この条件下において抗凝固剤注入位置変更時および, 通常ライン, 針付ライン使用時におけるシリンジ内溶液の浸透圧, 圧力を測定した. 結果:抗凝固剤注入位置変更時では, 各点において有意差を認めなかった. 注入ライン変更における浸透圧は通常ライン223.3±16.1mOsm/kg, 18G針付ライン235.4±21.4, 25G針付ライン293.5±1.2. 圧力は通常ライン-205.5±12.8mmHg, 18G針付ライン-186.5±13.1, 25G針付ライン-151.0±7.2. 浸透圧, 圧力とも双方に有意差(p |
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ISSN: | 0375-9172 |