サッカー国際審判員のプロフィル
目的:サッカー選手のプロフィルについて, 多くの報告が見られるが, サッカーのレフリーに関する報告は少ない. 今回は, サッカーのレフリープロフィルについて検討した. 対象および方法:対象は1986年から1998年までの13年間で国際サッカー連盟(FIFA)に国際審判員として登録された日本人審判員27名である. 年齢は33歳から48歳, 平均年齢は39.7歳である. これらに対してFIFAの定めたメディカルチェックを行った. 項目は, 内科系および筋骨格系のチェック, 運動負荷試験, 眼科検診(視力, 色覚, 視野), 歯科検診, 聴力, 血液, 尿検査である. これらに合わせて体力テストも実...
Gespeichert in:
Hauptverfasser: | , , , |
---|---|
Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 目的:サッカー選手のプロフィルについて, 多くの報告が見られるが, サッカーのレフリーに関する報告は少ない. 今回は, サッカーのレフリープロフィルについて検討した. 対象および方法:対象は1986年から1998年までの13年間で国際サッカー連盟(FIFA)に国際審判員として登録された日本人審判員27名である. 年齢は33歳から48歳, 平均年齢は39.7歳である. これらに対してFIFAの定めたメディカルチェックを行った. 項目は, 内科系および筋骨格系のチェック, 運動負荷試験, 眼科検診(視力, 色覚, 視野), 歯科検診, 聴力, 血液, 尿検査である. これらに合わせて体力テストも実施した. 結果:対象となった27名の平均身長は173.0cm, 平均体重は70.5kg, 体脂肪率は13.0%である. 運動負荷試験は12年間で27名に対して延べ108回実施した. 所見の見られたのは11名で, PACが2名, PVCが5名, ST-T低下が1名, PSVTが1名, 心房細動が1名であった. これらのうち, 精査が必要になったものは3名で, そのうち1名はレフリーとしての活動が困難と考え, 引退を勧告した. 血液所見では, ヘモグロビンおよびヘマトクリットの低下が4名に見られた. 血清尿酸値が7.0mg/dl以上に上昇していたのは10名に見られた. 総コレステロール値が220mg/dl以上のものは12名に見られた. トリグリセライドが150mg/dl以上のものは11名に見られた. 総括:サッカー国際審判員のメディカルチェックの結果, 審判としての活動を中止しなければならない冠疾患が1名に発見された. 前年度に行った運動負荷試験では特に異常は見られなかった. その他の検査結果でも, 貧血や, 高脂血症, 齲歯がみられた. これらはすべてメディカルチェックで初めて指摘されたものであった. |
---|---|
ISSN: | 0375-9172 |