セリバスタチンの健常者における血管内皮機能に及ぼす影響についての検討
目的:HMG-CoA還元酵素阻害剤の動脈硬化に対するpleiotropicな効果には, 血清脂質低下作用の他に血管に対する直接的な作用を有することが報告されている. そこで今回我々は, HMG-CoA還元酵素阻害剤であるセリバスタチンが血管内皮機能および液性因子に与える影響について検討した. 方法:10人の健常者(年齢36+4歳, T.C.212+36mg/dl)を対象とし, セリバスタチン0.2mgを連日5週間経口投与した. 投与前後でそれぞれ, 内皮依存性血管拡張能として反応性充血を用いて計測された上腕動脈flow-mediated dilatation(FMD)を, 内皮非依存性血管拡張...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 目的:HMG-CoA還元酵素阻害剤の動脈硬化に対するpleiotropicな効果には, 血清脂質低下作用の他に血管に対する直接的な作用を有することが報告されている. そこで今回我々は, HMG-CoA還元酵素阻害剤であるセリバスタチンが血管内皮機能および液性因子に与える影響について検討した. 方法:10人の健常者(年齢36+4歳, T.C.212+36mg/dl)を対象とし, セリバスタチン0.2mgを連日5週間経口投与した. 投与前後でそれぞれ, 内皮依存性血管拡張能として反応性充血を用いて計測された上腕動脈flow-mediated dilatation(FMD)を, 内皮非依存性血管拡張能としてニトログリセリン投与前後の上腕動脈における血管内径の変化を測定した. また同時に投与前後におけるnitric oxide metadolites(NOx), endothelin-1(ET-1), thrombomodulin(TM), plasminogen activator inhibitor-1(PAI-1), 種々の血清脂質プロフィールを測定した. 結果:セリバスタチン投与前の%FMDはNOx/ET-1と正の相関を示した(r=0.659, p |
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ISSN: | 0375-9172 |