冠血管内圧測定による経皮的冠動脈形成術後の再狭窄に関する検討
I. 緒言 従来より冠循環動態を解明する上で, 冠内圧の測定の重要性は指摘されていた. しかし, 臨床の場で手軽にこれを測定することは困難であった. 近年経皮的冠動脈形成術(percutaneous transluminal coronary angioplasty;以下PTCA)時に用いるガイドワイヤーに圧センサーを取り付け, その圧センサー部に加わる圧により生じた歪みをインターフェースを介し, 心臓カテーテル管理システムに接続し記録することが可能となった. この圧センサー付ガイドワイヤー(Pressure Wire(TM);Radimedical sysytems社製, オランダ)は, 0...
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Veröffentlicht in: | 東京慈恵会医科大学雑誌 2001-03, Vol.116 (2), p.121-127 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | I. 緒言 従来より冠循環動態を解明する上で, 冠内圧の測定の重要性は指摘されていた. しかし, 臨床の場で手軽にこれを測定することは困難であった. 近年経皮的冠動脈形成術(percutaneous transluminal coronary angioplasty;以下PTCA)時に用いるガイドワイヤーに圧センサーを取り付け, その圧センサー部に加わる圧により生じた歪みをインターフェースを介し, 心臓カテーテル管理システムに接続し記録することが可能となった. この圧センサー付ガイドワイヤー(Pressure Wire(TM);Radimedical sysytems社製, オランダ)は, 0.014インチ, 有効長175cmであり, 先端より3cmの部分と4cmの部分がX線透視下に確認することができる(Fig. 1). PTCAを施行する際に, 圧センサー付ガイドワイヤーを用いて算出される心筋部分血流予備量比(myocardial fractional flow reserve;FFRmyo)は, 体血圧, 心拍数など, 冠血行動態に影響を及ぼす因子の影響を受けにくく, 冠動脈狭窄病変の機能的重症度を評価する際に有用であると報告されている1-5). |
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ISSN: | 0375-9172 |