10. 分岐部病変に対しtransradial approachにてgfxおよびremount Multi-Link stentを用いたY stentingを行い良好な拡張を得た1症例

症例は75歳, 男性. 平成9年6月28日, 心不全て入院その後UAPの状態となり冠動脈造影施行したところLAD seg7, 8, 9の高度病変およびRCAseg3から4PD, 4AVにかけての分岐部病変を認めた. 責任病変はLADと考えられ, 同年8月8日同部位に対しIntervention施行. seg7に対し3.5mmのCordis stentを留置し他の病変はPOBAにて良好な拡張を得た. その後症状は消失したことから, RCAの病変は後日治療の予定で退院となった. 今回確認造影目的にて再入院. LADはstent留置部位を含め再狭窄認めず, 平成10年3月17日RCAに対しInter...

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Veröffentlicht in:東京慈恵会医科大学雑誌 1998, Vol.113 (5), p.476-476
Hauptverfasser: 島津義久, 我妻賢司, 山崎辰男, 瀧川和俊, 吉川誠, 谷口郁夫, 望月正武
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は75歳, 男性. 平成9年6月28日, 心不全て入院その後UAPの状態となり冠動脈造影施行したところLAD seg7, 8, 9の高度病変およびRCAseg3から4PD, 4AVにかけての分岐部病変を認めた. 責任病変はLADと考えられ, 同年8月8日同部位に対しIntervention施行. seg7に対し3.5mmのCordis stentを留置し他の病変はPOBAにて良好な拡張を得た. その後症状は消失したことから, RCAの病変は後日治療の予定で退院となった. 今回確認造影目的にて再入院. LADはstent留置部位を含め再狭窄認めず, 平成10年3月17日RCAに対しIntervention施行となる. transradial approach(6Fr)にて前拡張の後, まずseg3から4AVにかけて3.0mm×12mmのgfx stentを留置した. 続いてgfxのstent strutからguide wireを再度4PDに通した後, 3.5mm MAXXUMにMulti-Link stentをremountしseg3から4PDにかけてstent近位部をgfxにoverlapさせ留置した. 4AVは4PDにstent留置後も開存良好であり再拡張せず終了した. 分岐部病変に対するY stentingはすでに報告されているが, transradial approachでgfxとMulti-Linkの組み合わせにて良好な結果を得たことから, 同じ組み合わせによる, T stentingの症例も含め報告する.
ISSN:0375-9172