19. 経橈骨動脈アプローチによる慢性完全閉塞病変に対するmultiple cordisステントの1症例
症例は71歳の女性. 平成9年3月24日, 急性下壁梗塞にて近医入院. リハビリ後, 精査加療目的にて当科紹介となる. 同年5月7日, 冠動脈造影施行したところRCA seg1の完全閉塞を認めた. 負荷心電図により下壁領域の虚血所見および胸痛出現し責任病変はRCAと考えられ7月1日インターベンション施行となる. transradialにてアプローチし, ガイドワイヤーは最終的にhigh torque intermediateで病変のcross overに成功した. 閉塞長が20mmをこえる病変であったため, 病変遠位部からcordisステントをbare mountにて3.0mm径2個, 3.5...
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Veröffentlicht in: | 東京慈恵会医科大学雑誌 1998, Vol.113 (3), p.249-250 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は71歳の女性. 平成9年3月24日, 急性下壁梗塞にて近医入院. リハビリ後, 精査加療目的にて当科紹介となる. 同年5月7日, 冠動脈造影施行したところRCA seg1の完全閉塞を認めた. 負荷心電図により下壁領域の虚血所見および胸痛出現し責任病変はRCAと考えられ7月1日インターベンション施行となる. transradialにてアプローチし, ガイドワイヤーは最終的にhigh torque intermediateで病変のcross overに成功した. 閉塞長が20mmをこえる病変であったため, 病変遠位部からcordisステントをbare mountにて3.0mm径2個, 3.5mm径1個の計3個留置し残存狭窄-13%と良好な拡張を得た. cordisステントはconformabilityと可視性に優れるという特徴をもつ. またbare mountによりコイルステント本来のtrackabilityがより良好となり, さらに6Fガイドカテーテルを使用するtransradial approachにおいて4.0mm以上の血管径を有する病変でも使用可能となる. 長軸方向の変形をきたしやすいという問題もあるが, 完全閉塞病変の血行再建において, 再狭窄をきたした際の再インターペンションがtrue rumenの選択, 側枝のアプローチ等で有利である可能性がある. |
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ISSN: | 0375-9172 |